電脳筆写『 心超臨界 』

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( シェークスピア )

1888年、世界で初めて液晶を発見する――植物学者・ライニツァー

2024-05-08 | 05-真相・背景・経緯
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船田氏はある日、実験に使った液晶原料のビンのふたを閉め忘れて帰宅してしまう。翌日出社し、最初は「不純物が入り込んでもう使えない」と考えたが、どうせ捨てるのならと考え直し、その液晶原料で実験。すると、かえって不純物が混ざった方が寿命が延びることがわかった。この偶然がもたらした実験をきっかけに、シャープは液晶ディスプレーを世界で初めて実用化に成功した電卓「EL-805」を73年に発売。黒地に白い文字を表示する製品で、単3電池1本で百時間使える画期的な製品としてヒットした。


◆1888年、世界で初めて液晶を発見する――植物学者・ライニツァー

液晶の発見は植物学者
(「けいざい楽校」07.12.17日経新聞(朝刊))

家電量販店の年末商戦で今年も主役を務めるのが液晶などの薄型テレビ。急速な市場拡大と競争激化に対応するため、シャープは今月1日、堺市に新しい液晶工場を着工した。テレビ以外にもパソコンや携帯電話など様々な製品で使われる液晶は、いつごろ開発されたのだろうか。

世界で最初の液晶の発見は1888年。オーストラリア・ハンガリー帝国の植物学者ライニツァーがコレステロールの植物への影響を研究する中で、ある化合物の結晶が145.5度の温度で溶けて濁った液体になり、178.5度まで温度を上げると透明な液体に変化することを発見。ドイツの鉱物学者レーマンに分析を依頼した。

レーマンはこの物質が二つの屈折率(光の通り方)を持ち、温度による変わることを突き止めた。結晶の状態で二つの屈折率を持つ物質はよくあるが、液体で発見されたのは初めてだった。レーマンは結晶と液体の両方の性質を持つという意味で「液体結晶」と名付け、後に日本では「液晶」と呼ばれるようになる。

1963年には米大手電機メーカーRCAの研究者が、電気的な刺激によって液晶の屈折率が変化することを発見。光の通り方を電気信号で変化させればテレビ画面の表示に使えると考えたRCAは、68年に液晶ディスプレーを発表した。だが、当時は安定性に欠け寿命が短く、実用化には至らなかった。

転機が訪れたのは70年ごろ。電卓の開発を巡りカシオと激しく競争していたシャープは、電卓の表示装置に液晶を使う研究を始めていた。当時、使われていた蛍光表示管は消費電力が大きかったため、省エネで小型化が見込める液晶に白羽の矢が立った。だが、試作した液晶はすぐに寿命に達してしまう。原料の純度が低いことが原因とみられ、71年に入社した船田文明氏(現ディスプレイ技術開発本部技監)が純度を引き上げる研究に取り組み始めた。

船田氏はある日、実験に使った液晶原料のビンのふたを閉め忘れて帰宅してしまう。翌日出社し、最初は「不純物が入り込んでもう使えない」と考えたが、どうせ捨てるのならと考え直し、その液晶原料で実験。すると、かえって不純物が混ざった方が寿命が延びることがわかった。

この偶然がもたらした実験をきっかけに、シャープは液晶ディスプレーを世界で初めて実用化に成功した電卓「EL-805」を73年に発売。黒地に白い文字を表示する製品で、単3電池1本で百時間使える画期的な製品としてヒットした。

84年に諏訪精工舎(現セイコーエプソン)が世界で初めて液晶カラーテレビを商品化。画面の大きさはわずか2型(対角線の長さが2センチ)のポケット型だった。88年にはシャープは14型のカラー液晶パネルを開発。その後も大型化や高精細化などの技術革新が進展し、同社は今年1月に、108型という巨大な液晶テレビも発表、一方で携帯電話などでの利用も進める。様々な機器のキーデバイスに成長した液晶ディスプレーだが、今後は有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)の登場などで新たな競争の時代を迎える。
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