電脳筆写『 心超臨界 』

現存する良品はすべて創造力の産物である
( ジョン・スチュアート・ミル )

“本当の自分自身に”に委ねる――天外伺朗

2024-07-14 | 07-宇宙・遺伝子・潜在意識
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
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“本当の自分自身”のことを、ある人は神様と呼び、あるいは仏様、観音様、阿弥陀様と、それぞれに呼んでいるのです。実は、今から説明する「空」というのも、“本当の自分自身”のひとつの呼び方なのではないか、というのが、私が提唱する解釈です。


◆“本当の自分自身に”に委ねる

『般若心経の科学』
( 天外伺朗、祥伝社 (1997/12/1)、p139 )

本来は、神様でも仏様でも観音様でも全部自分の内側にあるわけで、外に求める必要はありません。誰かにすがる必要もありません。というと、浄土宗や浄土真宗の「他力本願(たりきほんがん)」と矛盾するような印象を持つ人が多いのですが、実はまったく矛盾しないのです。

「他力本願」というのは、「委(ゆだ)ねる」という精神を説いています。誰に委ねるか? それは、自分の心の中の阿弥陀如来に委ねるのが、「他力本願」だというのです。

「すがる」というのと、「委ねる」ということは、似ているような印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、まったく違います。

自分の外側の何かにすがろうとせず、内側の“本当の自分自身”に委ねる、というのが、あらゆる宗教の真髄なのではないでしょうか。

“本当の自分自身”のことを、ある人は神様と呼び、あるいは仏様、観音様、阿弥陀様と、それぞれに呼んでいるのです。実は、今から説明する「空」というのも、“本当の自分自身”のひとつの呼び方なのではないか、というのが、私が提唱する解釈です。
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