電脳筆写『 心超臨界 』

他者の働きによるのではなく
自ら他者に尽くすことにより成功をつかめ
( H・ジャクソン・ブラウン Jr. )

ドナルドが孫文の鉄道大臣時代のデタラメぶりをぶちまけた――古荘光一さん

2012-03-13 | 04-歴史・文化・社会
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誰が「南京大虐殺」を捏造したか[3]
古荘光一・フリージャーナリスト
【「WiLL」2012年4月号
http://tinyurl.com/74bcyp6、ワック出版、p277 】

  ◆清朝の末期症状
  ◆反乱軍、敵将を頭に戴く
  ◆北京の中華民国
  ◆無能さらけ出す孫文

◆無能されけ出す孫文

ここで孫文は、政治家としての無能ぶりをさらけ出す。一年ばかりたつと、袁世凱は〈孫文は理論政治家であって、実行政治家ではない。たとえば、彼は鉄道建設の必要を説く。そのとおりである。彼はさらに十万哩(マイル)論を述べる。中国は広いのでそれも結構だというので、自分は彼を全国鉄路督弁に任じたが、いまにいたっても何の計画もできない〉とこぼすようになった。

袁世凱の嘆きには裏づけがある。三十数年後のことだが、病を得て死の床についていたドナルドが孫文の鉄道大臣時代のデタラメぶりを、訪ねて来たアメリカの新聞記者にぶちまける。

長く支那に住んで政界に出入りし、多くの政治家を知っていたドナルドは、個々の政治家について評論することを避けていた。しかし、かつて支持した孫文だけは容赦しなかった。

話を聞いたアメリカの記者は、聞き書きを『ドナルド・オブ・チャイナ』と題する本にまとめて出版し、そのなかで孫文の鉄道視察の一幕を暴露した。

それによると、孫文はドナルドを伴い、かつて西太后がつかっていたお召し列車に乗り込み、西太后専用の車輛をつかって執務所として、支那地図のあちこちに路線を書き込んだ。

ドナルドが「そこは地形が険しくて建設不可能だ」と諌(いさ)めても聞かず、次に到着した駅で思いつきを発表してしまう。むろん、実現しなかった。

この列車には、いつのまにか娼婦が多数乗り込み、列車のあちこちで随員たちを相手に夜な夜な嬌声をあげていたという。

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