ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

一流のマインド

2012-07-14 09:14:00 | スポーツ

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         本日、「ボトルシェアリングの会」を行います。

    あいにく、本日分は満席ですが、オーラソーマって何?

    ボトルとワークしてみたけれど、何にも感じない・・あるいは、

    ほかの人はどんなことを感じるのか聞いてみたいという方、

    お茶とお菓子で1coin(\500)の会を楽しんでみませんか?

    次回は8月18日(土)13:30~ 行います。

    こちらはまだお席が空いておりますので、興味のある方は、

    下記までお問い合わせくださいね。

       chakra@aura-soma.name

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1週間ほど前、たまたま夜テレビを見ていたら、高橋尚子こと Qちゃんのシドニーでの金メダルの軌跡を振り返っていました。

Qちゃんのお話は当時もずいぶんやっていたし、まぁ、いまさらいいや、と思ったのですが、この番組は少々視点の当て方が違っていたので、知らない情報も多く、つい見てしまいました。


そこで改めて目を見張ったのは次のシーンです。

シドニー五輪で女子マラソンがスタートして、高橋尚子は2度ほど給水に失敗しました。

あのコースは前半はダラダラとした下り坂が続くのですが、後半になるとアップダウンが続くので、後半に余力を残しておくためにも前半にいかにうまく給水をとるかで勝負が決まるといわれていました。

そこで2度にわたる給水の失敗。

これは致命的に思われました。

しかし、高橋尚子に言わせると、このときはあまりに調子が良かったので、つい給水ポイントのことを忘れていて、気づくと、あ・・! 給水ポイント過ぎちゃってた・・という感じだったのだそうです。

しかし、給水失敗は失敗。やはり、痛い。

そして17キロ地点での給水のとき、やはり高橋選手は給水に失敗しました。

すると、なんとすぐ横で水を取ることができた山口衛里選手が、取れていない高橋選手を見て、自分が飲んだあとのペットボトルを渡したのです。

これが勝負を決めたのだ、とのちに振り返って高橋尚子は言っていました。

はっきりとこのおかげ、と言いきっているのを見たのはこの番組が初めてのように思います。


高橋選手はこのとき、とにかくめちゃめちゃ嬉しかったんだそうです。

これでテンションが上がって、再び自分の体にパワーがみなぎるのを感じた、と言っています。

そして、この喜びを誰かに伝えたい、と思ってふと前をみやったとき、もう1人の日本人選手である市橋有理選手も給水できなかったようだ、ということに気づきます。

そして彼女にこのペットボトルをまた渡してあげたい、と思います。

しかし、市橋選手は少しだけ高橋選手より前に位置どっていたため、その市橋選手に水を渡すためには、高橋選手は少しピッチをあげなくてはなりません。

そうしてピッチをあげ、市橋選手にペットボトルを渡した高橋選手は、よほど調子が良かったのでしょう。

自分でも言っていましたが、あげたピッチにそのまま乗って、あれよあれよと言う間に先頭集団を抜け出しました。

ここが高橋選手の最初のスパート地点となったのです。

後に山口衛里選手は高橋選手に水を渡してあげたこのときのことをこう振り返っています。

「特に自分がいいことをした、とかそういう意識はなかった。ただ、オリンピックを目指して大勢の仲間達がしのぎを削ってきたなかで、たった3人だけが選ばれてきたんだから・・ たった3人のなかの1人なんだから、という意識だった。」と。

たとえ自分がした行為が、高橋選手を乗せるきっかけになってしまった、つまり、ライバルに塩を送ったということになったことについて、悔いはないようでした。

一流の選手というのは、技術はもちろんそうでしょうが、やっぱりマインドも一流なんだなぁ~と感心しました。

ふたりともすごい!と思いました。

戦っているときは自分がいるだけ、これは自分との戦いなんだ、とほかの選手と自分を比較しない、という気構えで臨むことも大切でしょうが、山口選手のようにここで戦っている3人だけではなくて、実は自分も含めてこの3人の背後には今まで一緒になってオリンピックを目指し、頑張ってきた幾多の選手たちがいるのだ、というところまで思いを馳せ、だからこそ思わず助けたくなった、という気持ち。

これは、あの頑張っている選手も私と一緒なんだ、給水できなかった高橋選手は自分なんだ、というワンネスの感覚でしょう。

そしてまた、その気持ちを受け取った高橋選手が、「ただただ、嬉しかった。」と純粋に、無邪気にそのことを喜び、その結果、自分もまた同じことをほかの選手にして返してあげたくなった、という気持ち。

これもまた自分のマインドをクリアにシンプルに保っていないとなれない心境なのでは、と思います。

例えば、あまりに自分がここは我慢して・・ここでスパートして・・というような戦略ばかりを考えていたとしたら、せっかくの好意も、

「え・・? どうしてこんなことしてくれるんだろう? これはこの人の戦略なんだろうか?」なんて変な邪推をしてしまいかねなかったかもしれません。

そしてそんな「?マーク」が渦巻くなかで走ったら、ペースもダウンするでしょうし、ましてやほかの人にまた渡してあげよう、なんて気持ちは湧き起こらないに違いありません。

私は“スポーツマンシップ”というものは、「公平、公正」ということを指すのだ、と思っていましたが、そんなレベルではありませんでしたね。

それを基盤に踏まえたうえで、さらには「レース以前に、人としてほかを思いやる気持ち」とか、「その気持ちを純粋にポジティブに受け取る気持ち」とかも含まれているんですね。

そしてそれらはみな、自らをそぎ落とすうちによりシンプルなものとなっていくのでしょうね。


人は、人から受けた気持ちを無駄にすまい、とか生かそうと思うとほんとに強いものを発揮します。

私も今回イギリスに行けませんでしたが、実に、実に多くの方から励ましの言葉やいたわりの言葉や気遣いのメッセージをいただきました。

それらはみな愛と思いやりにあふれていて、私の中で宝石のように光り輝いています。

私はこれらの宝石を、誰かに手渡さなければなりません。

ひとりでただうれし涙を流し、「あ~、良かったよかった。私は頑張った。」と自分可愛さゆえにこれらのいただいた思いを抱え込むだけのことをしているわけにはいきません。

そんなことをしていたら、抱え込んだ鉢のなかの思いは腐ってしまいます。

自己受容と自己陶酔とを履き違えてはいけない、ときりりと帯をしめなおすつもりで気持ちをあらたにするのでした。





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