昨年は、「そうじ」の大切さについて、いろんな本でも取り上げられていましたね、と昨日書きましたが、今日はそのなかから「そうじ力 成功マップ」という本のなかに語られていたことを少しご紹介いたします。
誰もが認める成功者の多くは、そうじを大切にしている人が少なくありません。
そのなかから、3名の方のお話です。
まずは、経営の神様とよばれていた松下幸之助。
彼はもともとは裕福な家に生まれましたが、父親が米相場に失敗して一気に貧窮の生活を強いられ、満9歳にして大阪に丁稚奉公にだされ、そこでおもに店のそうじをやっていたといいます。
晩年の松下氏は政財界の指導者を養成するため、私財を投じて松下政経塾を設立しましたが、そこでは毎日総長塾生たちはそうじをさせられていたようです。
来る日も来る日もそうじをさせられていた塾生の1人があるときたまりかねて、松下氏に「なぜ、そうじばかりするのですか?」とたずねました。
すると、松下氏は、「自分の身の回りの掃除ができずして、天下国家のそうじができるか!」と一喝したそうです。
さて、2人目は「世界のホンダ」の創業者、本田宗一郎です。
彼の人と付き合うときの判断基準はトイレだったそうです。
トイレをきれいにしている人は、信頼できる、というのです。実際、本田氏は人のお宅に伺ったり、工場を見学するときは、必ずトイレを使わせてもらっていたそうです。
それは相手を理解する上でとても役に立つからだそうで、「いくらリビングが清潔で豪華でも、日常よく使うトイレに気を使わず精神のところとは、なるべく交際をしないようにしている」と語っています。
また、本田氏には作業服を真っ白に変えたというエピソードも残っています。
作業服というのはそもそも汚れるのを前提に着ます。
そして、少しでも汚れを目立たなくするために灰色や紺色が多いものです。
ですが、本田氏はあるとき、汚れの目立たない作業服に疑問をもちます。そこにあるのはごまかしだと考え、ホンダではごまかしを一切排除した白い作業服を採用しました。勲1等瑞宝章の授賞式の際に、「技術者の正装とは真っ白なツナギだ」といい、その服装で出席しようとして周囲に止められたという話は有名です。
そして、最後3人目は社長限定のカリスマ経営コンサルタントとして5000余社を成功に導いた一倉定です。
一倉氏の事業哲学は「顧客第一主義」「事業計画」「環境整備」の3本柱でとくに最後の「環境整備」には力を入れ、環境整備こそすべての人々の活動の原点であり、環境整備のないところ、会社の成功もましてや国家の繁栄こそありえない。環境整備はダイヤモンドに匹敵する価値を持っている、という考え方で、その成否は社長で決まるという信念から社長だけを対象に指導、小学生をしかりつけるがごとくのその厳しさは数々のエピソードを残しています。
そのなかでこの「そうじ力 成功マップ」の著者が以前一倉氏の直接指導でこのような話を聞いたことがある、と紹介しているエピソードがあります。
一倉氏は赤字会社の指導に入るなり、社長自らに環境整備(そうじ)をさせる。1週間後に採点するということで、その社長は一生懸命、隅から隅までそうじをします。
いくらなんでも80点はかたいだろうとおもってきれいにした社内に一倉氏がつけた点数はなんと20点。次回のチェックまでに合格できなければ、会社をたため、といわれました。
その社長はきれいになった会社を死に物狂いでさらに磨きました。そして何日も磨きこみを続けたある日、会社設立当時のことを思い出したそうです。
そのころの自分には信念があり、不屈の闘志があり、努力の汗を流すことも惜しみませんでした。
そして、なぜあんなにがんばれたのかを考えてみるとそのエネルギーの源にはお客様に技術とサービスを提供して喜んでもらいたい純粋な気持ちがあったことに気がつきました。
そのときです。
今の自分の姿がありありとみえました。
赤字会社に転落してから、その責任を社員のせい、商品のせい、環境のせいにして、自分は守ることばかり考えていたことに気がつきました。そこではじめて、もっとも汚れていたのは自分自身だったとわかったのです。
社長は一生懸命ついてきてくれていた社員に対してお客さまに対して涙を流して謝り続けたそうです。
その後、会社にやってきた一倉氏が社長とあった瞬間、「よくきれにしました」と合格点をくれたのは言うまでもありません。
これらのエピソードが何を語っているかというと、真の成功には「他者への愛がある」という点です。
王道の成功とはきちんと土台を作ったうえで、ひとつひとつ実績を積み上げていきます。
それは一攫千金を狙う成功よりも時間がかかるかもしれません。ですが、出発点に「他者への愛」があり、土台の部分がしっかりしているから、簡単に崩れず、着実に成功していくことができるわけです。
しかし、一攫千金を狙う成功は出発点が「欲望」です。「お金が欲しい。」「誰もがうらやむ成功がしたい。」という気持ちです。
このような成功は同じく建物にたとえると立派にすることに目が行き過ぎて、その建物を実は砂の上に建ててしまったようなものだ、といいます。
これでは心の平静は得られない、というお話です。
わたし、反省しました。
オーラソーマと出会ったときは、「これで堂々とこれなら人のため、といえるものに出会えた!」と思いました。
しかし、ここに私個人の欲がなかっただろうか?
いえ、あったとしても仕方ないとは思いますが(世俗にまみれた未熟者ですから)、自分の欲しかないのにそれをさも他者への愛だという包み紙としてオーラソーマに出会った、ということで喜んでいただけではないのか、ということに気づかされました。
自分のこれからの行動指針と優先順位を「他者への愛」に立脚して、今一度考え直してみよう、と思いました。
さて、先月お知らせしたとおり、以前もおこないました岐阜市北方にありますイタリアンレストラン「ヴァレンシア」さんにて、オーラソーマのセッションを行います。
毎月 最終火曜日ですので、今月は26日(火)です。
詳細は、「オーラソーマヒーリングサロン 些々羅」に載せました。お時間の許す限り、是非のぞいてみてくださいね。
オーラソーマヒーリングサロン「些々羅」では、メールにてコンサルテーションのご予約を受け付けております。受付営業時間は月~土(AM10:00~PM4:30)です。
刻々と予約状況が変わるため、まずはメールにてご希望の日時をお聞かせください。
場所は、名鉄岐阜駅から徒歩5,6分のところです。(駐車場1台分有)
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