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面白かったです>映画「妖怪百物語」

2020年07月28日 | 映画
 特別見たかったわけでは無く、たまたま新しいブルーレイレコーダーを買ったので試しに録画してみたのがこれ。なんとなくタイトルは聞いた事あった程度。公開は1968年の春。当時私は4歳ですのでこれは見てません。

 時代劇ではあるのですが、妖怪メインかと思いきやその時代劇としての部分が結構面白くて楽しめました。ストーリーは水戸黄門か暴れん坊将軍にもありそうな感じ。悪徳商人が寺社奉行や町内の権力者と組んで、長屋を無理やり取り壊し、岡場所を作って利益を上げようと悪だくみする話。

 その過程で偉いさんの接待のために百物語を催すのですが、岡場所を作るのにあちこちの古い祠を壊したり、百物語の最後のまじないをしなかったこともあって、怒った妖怪が出てくるというもの。

 その長屋にいる威勢のいい娘が坪内ミキ子さんで、これがキリリとしてなおかつ爽やかに綺麗でナイスでした。そしてなんとなく長屋に滞在する謎の浪人が藤巻潤さん。ほぼ暴れん坊将軍か桃太郎侍風。そして、長屋の若い衆のリーダー格が平泉征さん。この当時に映画で準主役級で出てたのですね。この数年後に「なんたって18歳」に出たりしてましたから、私の子供の頃からよく見てたと思われます。なんかおっさんになってから出てきた人かと思ってました。

 その藤巻潤さん扮する浪人が、実は幕府大目付から命じられ寺社奉行の不正を調べに来た隠密だったというわけですが、悪者どもを退治してしまうのは妖怪たち。最後は妖怪のオンパレードでした。

 怖いだけの映画じゃなくほのぼのするシーンもあって、悪徳商人のとぼけた息子がルーキー新一さんなのですが、唐傘のおばけに懐かれて長い舌でぺろぺろ舐められたりして「やめろよ~、くすぐったいよ~」なんて感じが面白かったり。

 また途中で、特に本筋には関係なく古典的なろくろ首が出てきましたが、女優さんの顔立ちや演出が雰囲気が最高で、そこは見つめられてゾッとしてしまいました。あれは子どもだったら本気で怖いと思ったことでしょう。演出の勝利です。

 あとは、最後には奉行が妖怪に襲われて逃げようとしたけど、ふすまを開けたら空一面に大きい女の顔があって、不気味に「ふふふ ははは」と笑うですよ。あれは映画館の大画面で見てたらさぞかし怖かったろうと思います。子どもだったらトラウマになるかも。

 結構面白かったので調べてみたら、これがこの年の春休み興行で予想外の好評を博しシリーズすることになったのですって。確かに面白いしテンポもいいし、よくできてます。ま、みんな妖怪好きなんですね。って、どっちかというと時代劇の場面が結構色んな人が出てて面白かったのですけど。大人も楽しめます。が、残念ながら町娘がお奉行様に帯を解かれて「あ~れ~、なりませぬ」というシーンはありません。浪人が助けに来ちゃったので。あしからず。

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2 コメント

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Unknown (むつら)
2020-07-29 14:12:24
いつだったか(子供の頃?)テレビで一度だけ見た事がありまして、でも筋書きや役者さんは全て忘れていたので、そんな内容だったんだ〜とあらためてわかりました。
そうそう、おまじないの代わりに小判の束をみなさんに配るんではなかったですか?そこだけ覚えています。
妖怪も恐いというよりも笑っちゃう反応だったのでもしかしたらナマイキな中学生以降に見たのかもしれません。窓を開けたら大きな女の顔‼も笑ったかもしれません..そんなんあるわけないじゃんとか(笑)素直でない中学生。今なら内容的にもきっと素直に楽しめる気がします‼(笑)
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よ~かい (ハイパパ)
2020-07-29 23:10:33
おお、さすがですね。百物語の終わりのまじないの代わりに、いわゆる切り餅系の小判の塊を配ってました。その端っこに、本来呼ばれてない藤巻潤が紛れてたという話でした。

女子中学生がテレビで見たら、あの映画は笑うかもしれませんね。箸が転げてもおかしい年頃でしょうし。ただ、ろくろ首も大きな女の顔も今見てもちょっと怖かったです。子供の頃見たら、夜中のトイレはひとりじゃダメになったかも。ま、むつらさんも今見ると結構楽しめると思いますよ。うまくできてるなぁ~と。
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