今日のひとネタ

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あれは菅井きんを受け入れられるかという問題でもあり

2019年07月02日 | ドラマレビュー

 TBSのドラマ「大恋愛~僕を忘れる君と」の話。昨年10月期のドラマでしたが、先日TBSチャンネルで一挙放送してたので見た次第。タイトルの通り、若年性アルツハイマーをテーマにしたラブストーリーなので、こういうのは映画の「明日の記憶」を例に出すまでもなく大体切なく悲しい話です。アルツハイマーでなくとも、愛する人が自分に関する記憶を無くす物語としてはドラマ「もう一度君に、プロポーズ」というのもありました。

 なので、真剣にこのドラマを語ることはしませんが、どうにも受け入れがたい展開が一つ。ヒロインは戸田恵梨香ですが、彼女の母親役が草刈民代で元婚約者がTOKIOの松岡。戸田恵梨香が婚約を破棄してムロツヨシと結婚してしまうため松岡はふられてしまうのですが、娘がアルツハイマーになってしまい悩んだ草刈民代を慰めるうちに、松岡は彼女と恋に落ちてしまいついには結婚してしまいます。

 ドラマの中で草刈民代はシングルマザーで、娘と婚約するくらいだから元々二人は顔見知りであり、さらに二人とも医者であることから通じ合うものがあったとはいえます。が、TOKIO松岡の側からすると妻になる予定だった相手の母親とできちゃったわけで、年齢とか立場的なものを考えると、必殺仕事人の中村主水が姑のせんと結婚したようなものです。

 ということは、藤田まことと菅井きんができちゃったわけで、そういうのを受け入れねばこの「大恋愛」もまともにドラマとしては見られないわけです。恐ろしいですね。

 ちなみに中村主水の奥さん「りつ」を演じた白木万里さんは、古谷一行主演の横溝正史シリーズ「八つ墓村」にて濃茶の尼を演じていました。「だから言ったであろう! 八つ墓明神はお怒りなんじゃ。たたりじゃ、たたりなんじゃ!」と言ってたのが印象的。戸田恵梨香にふられて菅井きんと結婚することになるのはタタリじゃー!と言えるかもしれません。(って、混線してるなぁ) とはいえ、「タタリじゃー!」なんて言っても今の若い人には通じないでしょうね。どう考えてもタタリに合いそうな事件のニュースは多いですが。

 このドラマの脚本は大石静先生ですが、あの名作の「四つの嘘」を例に出すまでもなく、完全オリジナル脚本での作品で数々ヒット飛ばしてますね。さすがです。