最近巷で話題の本を買いました。濱口英樹氏著の「ヒットソングを創った男たち 歌謡曲黄金時代の仕掛人」という本で、帯の言葉としては「あのヒット曲を生んだ名物ディレクターが今こそ語る!」で、登場するディレクターとヒット曲としては、草野浩二「恋の奴隷」ほか、酒井政利「魅せられて」ほか、本城和治「また逢う日まで」ほか、東元晃「喝采」ほか、塩崎喬「わたしの城下町」ほか、小栗俊雄「17才」ほか、川瀬泰雄「横須賀ストーリー」ほか、若松宗雄「赤いスイートピー」ほか、木崎賢治「勝手にしやがれ」ほか、髙橋隆「ダンシング・ヒーロー」ほか、島田雄三「セカンド・ラブ」ほか、田村充義「なんてったってアイドル」ほか、長岡和弘「卒業」ほか、吉田格「話しかけたかった」ほか、など。
ディレクターと書いてますが、有名な酒井政利さんをはじめプロデューサーの人もいますね。とはいえ、実際プロデューサーとディレクターの役割の違いが私はよくわかってないのですが。野球の監督とコーチのようなものかとも思ってたのですが、実際ディレクターがもっと権限持ってるような。
で、私は第十三章の長岡和弘さんの部分から読みました。ご存じ甲斐バンドのベーシストとしてデビューし、5年間在籍した後脱退してポニーキャニオンのディレクターになった方です。上記のヒット曲として斉藤由貴さんの「卒業」が書いてありますが、石川ひとみさんの「まちぶせ」もこの人の担当で、その他に谷山浩子さん、中島みゆきさん、BABE等も手掛けてたそうです。
インタビューの詳細は実際に買って読んで貰うとして、内容はかなり充実してました。レコード会社のディレクターがどういう仕事をしているかというのが垣間見えて面白いです。この人はミュージシャンとしての経験があるので、ディレクターにどう接してほしいかという思いもあったあたりで、アーティスト寄りの仕事ができたのでしょう。甲斐バンドではベースでしたが、元々マルチプレイヤーだったんですね。たしかにレコーディングでは「かりそめのスイング」とか「そばかすの天使」でギターも弾いてました。
そういう、甲斐バンドファンの私も今まで知らなかった話もいろいろありますので、その方面の方も是非どうぞ。面白い本です。とはいえ、私はまだ長岡さんのところしか読んでないですが。