今日のひとネタ

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年をとった証拠?

2010年03月01日 | ブックレビュー
 今年はなかなか読書が進まなかったのですが、この週末は二日続けて都内に電車で出かけたので1冊読めました。最近時代小説というか歴史小説に凝ってて、2月に読んだのは全部そっち方面。

 実は先月読了したのが「憑神」「坂の上の雲(一)」「吉原御免状」「火の縄」の4冊のみ。どれも面白かったですが、この系統は時間がかかります。それに「火の縄」の作者を勘違いしてて「いや~やっぱり司馬作品は読ませるわ」と思ってたのですが、最後の作者の年譜を見て松本清張作品だと気がついたという…。

 で、一番面白かったのは「吉原御免状」。なんとこれが隆慶一郎先生の小説デビュー作だとか。素晴らしい才能ですね。ハードボイルドであってなおかつお色気もありで読ませます。吉原というものの解釈について大胆な説を唱えているので関心がある人にはお奨めです。

 実は司馬作品では「梟の城」を読んでたのですが読み終わらずに図書館に返してしまい、吉川英治著の「鳴門秘帖」も1巻を読んでるのですがまだ読み終わらず。「鳴門秘帖」は期待してたのとちょっと違ってかなり芝居がかってるのが意外でした。まぁ問題は私の思い違いで、元々がそういう作品なのでしょう。この文章をそのまま講談師に語らせても面白いかもしれないという感じの作風です。

 と、時代小説について嬉々として語るようになったのは年をとった証拠でしょうか。なんにしても、最近は新しい文庫本を探しててあらすじを読んでもコテコテしたミステリーは受け付けなくなったので、しばらくこの傾向は続くかと。なにしろ凝り性なもので。

 ということでお奨めの時代小説の情報をお待ちしております。戦国時代よりは江戸時代とか幕末が好きかなぁ。