ばあさまの独り言

ばあさまから見た世の中のこと・日常生活のこと・短歌など

議員とヤジ

2010年02月17日 | 随筆・短歌
 国会が開催中ですが、最近とみに感じますのは、国会議員のヤジが余りにも酷いということです。演壇で話している人の言葉を打ち消し、言葉尻を捕らえての罵詈雑言といった感じのヤジに、私は辟易しています。この行為は国民の聞く権利を妨害する行為です。
 長々と他党の個人的な問題の批判をする質問もそうです。国家の将来をどうするのか、この国の諸問題をどうするのかについて、主義も無ければ主張も無く、ただ批判に終始しているような人に、国家の将来を託して良いものかと心配になって来ます。
 さる国の国会の、壇上に於ける殴り合いの様子に眉をひそめている私には、もしこの礼儀をわきまえないヤジや、相手を引きずり下ろそうとする質問責めの様子が世界のメディアに流されたら、日本という国に、失望する人がさぞ増えるだろうと思って憂えています。
 国会議員には、これからの日本の繁栄と国民の幸福を保証する為には、どうすしたら良いのかについて、真剣に論議して頂きたいものです。それが彼等の職務であり、義務である筈です。
 私は、どの党を支持するといった人間ではありませんが、ただ何が正しいかを判断出来る人間でありたいと思っています。そうすれば、時に臨んで正しいビジョンを持った政党を応援出来ると常々考えています。
 つい先日、ある議員の預金0が問題になっていましたが、全ての国会議員の資産状況で、預金0の人はどの位あるのでしょうか。もし、その一人だけを取り上げて批判しているとしたら、マスコミも片手落ちです。0の人を全員実名を挙げて言わなければ、不公平ではないでしょうか。しかも法律上も普通預金や現金は、公開しなくても良いことになっているのですから、(この辺は法律として問題もあると思いますが、現行法がそうなっているとしたら)あたかも犯罪行為であるかのような言い方は厳に慎むべきです。何を怖れてか、何に迎合してか、議員もマスコミも何かしら片手落ちです。以前実名が上がった某議員は、その後検察のリークによると、あの人は大丈夫だ、と言われたことがありましたが、事実その人はその後何のおとかめも受けず、するりと逃げ切っています。法治国家と言いながら、こんな不公平がまかり通っているのです。
 正義の味方である筈の検察も、自らの手で自らの権威を落としているのではないか、とさえ思い、悲しい思いをしています。
 こんなばあさまの言う事ですから、痛くも痒くもないでしょうが、人間はその誤った行動や、日頃の主張と一致しない言動は、何時か必ずしっぺ返しを受けるものだと思います。 以前自分達の犯した罪を棚に上げて、他党のあら探しにやっきになっている様な議員は、少なくとも国会議員としての資質に欠ける人だと思います。
 「人の噂も75日」と言うことわざがありますように、前のことを直ぐに忘れてしまうのは、誰もが持っている習性とも言えますが、それを計算して、のうのうとあぐらをかいている、議員もマスコミも 感心しません。
 私達国民が誰かの講演を聞きに行ったとしても、ヤジを飛ばすような品格の欠けた人など見たこともありません。心の中で同意しかねていても、口には出しません。それなのに国民に選ばれたあの人達は、平気であんな恥ずかしい言葉が吐けるのでしょうか。
 そこで一つの提案ですが、ヤジを飛ばしている人の顔をテレビは写して欲しいものです。質問者の顔ばかり写さないでも、ぐっすりおやすみの人も含めて、自分の仕事をまともにしていない人の顔を写したらどうでしょう。次の選挙の参考にしたいからです。
 話は変わりますが、介護保険料は、年金から強制的に天引きされているのに、いざ介護が必要となった時には、介護施設の入所はなかなか困難で、少なくとも5~6年待たされるのが現状の様です。こんな不合理が平然とまかり通っているのに、これを何とか、是正しようと真剣に取り組んでおられる議員は、どの位おられるのでしょうか。行政に聞くと、介護施設は、民間に任せていると言うのですが、それなら保険料は強制的に取り上げることなど、出来ないのではないでしょうか。ヤジ議員と居眠り議員の方に課題を提供いたします。どうかこの矛盾にを早急に是正してください。ばあさまの切なる願いです。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 凶のおみくじ | トップ | 余韻に浸る »

随筆・短歌」カテゴリの最新記事