この度消費税を10%に引き上げるかどうかについて、GDPの指標が問題になりました。驚いたことに、24人のエコノミストの内、23人がGDPの値が2%以上プラスになると予測したそうです。実際は、マイナス1.6%でした。
経済学と全く無縁の私は、「マイナス成長になる」と言っていましたし、家族もそう予想していたのです。私は毎日買い物をしていますから、物価が上がっているか否かは肌で、ひしひしと感じています。しかし、私以上に一般の主婦の方達は、良く勉強していて、スーパーでは、遅く買い物に出掛けると、その日の目玉商品は売り切れています。新聞折り込みのチラシに書いて無いものでも、値頃感のあるものは、次々と買われていきます。皆さんの熱心さに、私はとても追いついて行けません。 次々と物価が上がり、一時野菜がとても高くなって、葉物は買えないような価格になりました。今はやっと落ち着いてきましたが、まだまだ高値が続いていますし、まるで便乗値上げのように次々と食料品が値上げしています。キュウリは必要な時に一本で買う(纏めて買うと冷蔵庫で一番先に腐るのはキュウリです)、ジャガイモやタマネギ等、比較的季節により価格が左右されないものや、近海魚や冷凍魚、などを買って、料理の仕方や味を工夫するようにしています。
地方都市に住む私達がこんな状態で購買力が落ち、中小企業も苦労していると聞けば、GDPはマイナスに決まっています。何故エコノミストの方達がそれを読めなかったのか、驚きだったのです。
しかし、マイナス成長には多分れっきとした原因があったのでしょう。私は、経済学は、数学だと聞いては居ますが、どう計算しておられるのか、知りません。しかし、経済を左右しているのは、生きて居る人間であることを、忘れてはいないでしょうか。人間の心理は、どういう時にどう感じ、その結果どう行動するか、そこをおろそかにして、高度の数式を駆使しても、それは所詮温かい血や心を持たない乾燥した概念に過ぎないのではないでしょうか。
加えて選ばれたエコノミストの方達は、お金持ちであまり日常生活の実情に詳しくないのでしょう。
現在、家計を受け持っているのは主婦が多勢ですが、その内可成りの人は60歳以上の高齢者です。自分の先行きには、図り知れない介護費用があります。それをクリアするためには、どう生きて行かなければならないのかを、多分皆さん考えておられると思います。年金が減って、介護保険や医療保険が高くなり、税金が上がっていくとしたら、将来に不安を抱くのは当たり前です。 現在介護保険を掛けておられて、未だ介護を受けていない人が、自分の将来は今よりも良い介護を受けられるとは思えません。だとしたら、皆さんはどうするでしょう。働き盛りの人が将来年金を受け取るときに今ほど受け取れないとしたら、どうするでしょう。財布の紐を締めるしか無いのです。
大企業は円安の恩恵を受けていて、多くの内部留保金を持っていますが、その殆どは、「株主の配当」になり、従業員の給料は上がらないと聞きました。何故かというと、社長や役員は自己の地位や立場を護る為に、株主に高い配当を支給しているからだと聞きました。今の時代お金を沢山持っていて、沢山の株を抱えている一部のお金持ちが、益々豊かになって、一般庶民との格差は開くばかりです。
終身雇用から、何時でも首をきれるようにして、助かるのは誰でしょう。結婚も出来ない子供も産めない社会にしようとしているのは、誰でしょう。喩え子供を得ても、夫婦で一人の子供では、間もなく日本の人口は半減します。誰もが解っていることですが、みんな「今さえ良ければ後世はどうでも良い」と考えて居るとしたら、想像するだけで恐ろしいです。今ほどお金を稼げる人が偉くて、稼げない人は駄目だという風潮が浸透して来ている時代は無いのではないでしょうか。
先日日本経済新聞にこんな記事が出ていました。ある経済学者が、大勢の学生を使って実験したところ、他人のためにお金を使うと幸福感を味わえるということが分かったそうです。経済学では人間の心理を数式にはめ込む事は難しいのでしょうね。経済経済と言い、みな何とか楽に暮らしたいと思っています。しかし、人間はいつも利己的に行動するわけではなく、他人のために何かをした際にも幸福を感じるということが分かったようで、まあ良かったです。 自分の為だけでなく他人の為に少ない食べ物や衣類などを分け合うとか、寄付をするということから来る幸せ感、これはお金を貯める満足度よりも大きく強いものであると信じたいです。
仏教などでは何千年も前から分かって、それを延々と繋げてきていることであり、それを経済学はようやく理解したわけですね。
経済は地球上の全ての人間が、皆幸せになるように考えて、正確なデータを示していかねばならない使命を持っているはずだと思っています。どうか、もっと人間の心をよく知り、それを計算の中に入れて予想して下さい。
GDPの6割を占めるのが、個人消費だそうです。6割の数値を動かす消費者の心をもっともっと勉強して、人間の幸せに寄与するエコノミストであって欲しいと願っています。
経済学と全く無縁の私は、「マイナス成長になる」と言っていましたし、家族もそう予想していたのです。私は毎日買い物をしていますから、物価が上がっているか否かは肌で、ひしひしと感じています。しかし、私以上に一般の主婦の方達は、良く勉強していて、スーパーでは、遅く買い物に出掛けると、その日の目玉商品は売り切れています。新聞折り込みのチラシに書いて無いものでも、値頃感のあるものは、次々と買われていきます。皆さんの熱心さに、私はとても追いついて行けません。 次々と物価が上がり、一時野菜がとても高くなって、葉物は買えないような価格になりました。今はやっと落ち着いてきましたが、まだまだ高値が続いていますし、まるで便乗値上げのように次々と食料品が値上げしています。キュウリは必要な時に一本で買う(纏めて買うと冷蔵庫で一番先に腐るのはキュウリです)、ジャガイモやタマネギ等、比較的季節により価格が左右されないものや、近海魚や冷凍魚、などを買って、料理の仕方や味を工夫するようにしています。
地方都市に住む私達がこんな状態で購買力が落ち、中小企業も苦労していると聞けば、GDPはマイナスに決まっています。何故エコノミストの方達がそれを読めなかったのか、驚きだったのです。
しかし、マイナス成長には多分れっきとした原因があったのでしょう。私は、経済学は、数学だと聞いては居ますが、どう計算しておられるのか、知りません。しかし、経済を左右しているのは、生きて居る人間であることを、忘れてはいないでしょうか。人間の心理は、どういう時にどう感じ、その結果どう行動するか、そこをおろそかにして、高度の数式を駆使しても、それは所詮温かい血や心を持たない乾燥した概念に過ぎないのではないでしょうか。
加えて選ばれたエコノミストの方達は、お金持ちであまり日常生活の実情に詳しくないのでしょう。
現在、家計を受け持っているのは主婦が多勢ですが、その内可成りの人は60歳以上の高齢者です。自分の先行きには、図り知れない介護費用があります。それをクリアするためには、どう生きて行かなければならないのかを、多分皆さん考えておられると思います。年金が減って、介護保険や医療保険が高くなり、税金が上がっていくとしたら、将来に不安を抱くのは当たり前です。 現在介護保険を掛けておられて、未だ介護を受けていない人が、自分の将来は今よりも良い介護を受けられるとは思えません。だとしたら、皆さんはどうするでしょう。働き盛りの人が将来年金を受け取るときに今ほど受け取れないとしたら、どうするでしょう。財布の紐を締めるしか無いのです。
大企業は円安の恩恵を受けていて、多くの内部留保金を持っていますが、その殆どは、「株主の配当」になり、従業員の給料は上がらないと聞きました。何故かというと、社長や役員は自己の地位や立場を護る為に、株主に高い配当を支給しているからだと聞きました。今の時代お金を沢山持っていて、沢山の株を抱えている一部のお金持ちが、益々豊かになって、一般庶民との格差は開くばかりです。
終身雇用から、何時でも首をきれるようにして、助かるのは誰でしょう。結婚も出来ない子供も産めない社会にしようとしているのは、誰でしょう。喩え子供を得ても、夫婦で一人の子供では、間もなく日本の人口は半減します。誰もが解っていることですが、みんな「今さえ良ければ後世はどうでも良い」と考えて居るとしたら、想像するだけで恐ろしいです。今ほどお金を稼げる人が偉くて、稼げない人は駄目だという風潮が浸透して来ている時代は無いのではないでしょうか。
先日日本経済新聞にこんな記事が出ていました。ある経済学者が、大勢の学生を使って実験したところ、他人のためにお金を使うと幸福感を味わえるということが分かったそうです。経済学では人間の心理を数式にはめ込む事は難しいのでしょうね。経済経済と言い、みな何とか楽に暮らしたいと思っています。しかし、人間はいつも利己的に行動するわけではなく、他人のために何かをした際にも幸福を感じるということが分かったようで、まあ良かったです。 自分の為だけでなく他人の為に少ない食べ物や衣類などを分け合うとか、寄付をするということから来る幸せ感、これはお金を貯める満足度よりも大きく強いものであると信じたいです。
仏教などでは何千年も前から分かって、それを延々と繋げてきていることであり、それを経済学はようやく理解したわけですね。
経済は地球上の全ての人間が、皆幸せになるように考えて、正確なデータを示していかねばならない使命を持っているはずだと思っています。どうか、もっと人間の心をよく知り、それを計算の中に入れて予想して下さい。
GDPの6割を占めるのが、個人消費だそうです。6割の数値を動かす消費者の心をもっともっと勉強して、人間の幸せに寄与するエコノミストであって欲しいと願っています。