心配していた新型インフルエンザが流行し始めて、少ししか確保出来ていないワクチンを巡って、誰を優先して打つか、ようやく方向性が出たようです。しかし、実際にはどのように行われるのかは今もって未定です。そもそもこのインフルエンザの流行は、去年の秋から世界的な広がりを見せて来ました。日本の専門家からは、度々今年の秋からは大流行するだろうと警告されていましたが、それが予想以上に早く夏になっただけです。今になっても未だワクチンが全く不足だと厚労省が大騒ぎしているのは、何故でしょうか。
かつてミドリ十字という製薬会社があって、そこが作った血液製剤には肝炎ウィルスが混入されていることを承知で販売を続けました。自社で安全な加熱製剤を生産する技術が完成するまで、安全な外国の加熱製剤の輸入をストップさせて、汚染製剤を患者に提供し続けました。
当時の厚生省は度々情報を無視し、その後訴訟に持ち込まれることになっても、418人の患者リストに、個人を特定出来るものがありながらそれを隠し、その為に治療が遅れたと、今回このブログを書くに当たって、ネットで検索したりして知りました。
この製薬会社の首脳陣には、厚生省の天下りが大勢いて、血液病の権威と云われる大学教授まで抱え込み、都合の悪い情報は隠し、都合の良い発表を繰り返したのです。私はこの期間に開腹手術を三回していましたが、さいわい何れもこの種の製剤を使用しませんでしたので、かろうじて難を逃れました。今思うとぞっとします。
何故このようなことが起きるのか、今回は、日本の4社がワクチンを製造しているそうですが、これで間に合わないのなら、何故もっと沢山の会社にワクチンを製造させないのでしょうか。
ミドリ十字の例を想い出して勘ぐってしまうのですが、またしても天下りを抱える会社にみ生産を許可して、その社の利益を守ろうとしているのだとしたら、今度こそ国民は許さないでしょう。この度は予想していたより、軽いインフルエンザのようですが、これが毒性の強い鳥インフルエンザとなると、多くの国民が死ぬことになります。ワクチンが間に合いませんでは、済まされないことです。
アメリカでとうに承認されている薬で、日本では承認されていない薬も多々あると聞きます。安全性が問題だと云って、中々承認してくれないのだと聞きます。優れた技術を持つ中小企業が開発しても、天下りを引き受けていないと、なかなか許可されないケースがあるとも聞きます。また日本の薬価は高いと聞きますが、天下りを引き受けている会社には、高い薬価が付けられるとも聞きます。何とも腹立たしいことです。
今回はこのブログを書くにあたって、様々な情報を調べて書きました。横着者の私には珍しく、今までに無いほどです。あんなにこの秋から流行すると云われていたにも関わらず、今になって慌てている厚労省の「責任力」をどう評価したら良いのでしょうか。
私は、国民全員にタミフルを配って、病院へ行かずとも飲めるようにすれば、と考えたりしますが、そうすると誤飲や予想もしないような問題が発生するのでしょうね。
このまま行けば早晩私も新型インフルエンザに罹ると思います。そうなったら良寛のように、「死ぬ時がくれば、死ねば良く候」と腹をくくったら、不思議と心が穏やかになって来ました。
なんとなく楽になりたき日のありぬ極まりて散るもみじ一片(ひとひら)
(実名で某誌に掲載)
かつてミドリ十字という製薬会社があって、そこが作った血液製剤には肝炎ウィルスが混入されていることを承知で販売を続けました。自社で安全な加熱製剤を生産する技術が完成するまで、安全な外国の加熱製剤の輸入をストップさせて、汚染製剤を患者に提供し続けました。
当時の厚生省は度々情報を無視し、その後訴訟に持ち込まれることになっても、418人の患者リストに、個人を特定出来るものがありながらそれを隠し、その為に治療が遅れたと、今回このブログを書くに当たって、ネットで検索したりして知りました。
この製薬会社の首脳陣には、厚生省の天下りが大勢いて、血液病の権威と云われる大学教授まで抱え込み、都合の悪い情報は隠し、都合の良い発表を繰り返したのです。私はこの期間に開腹手術を三回していましたが、さいわい何れもこの種の製剤を使用しませんでしたので、かろうじて難を逃れました。今思うとぞっとします。
何故このようなことが起きるのか、今回は、日本の4社がワクチンを製造しているそうですが、これで間に合わないのなら、何故もっと沢山の会社にワクチンを製造させないのでしょうか。
ミドリ十字の例を想い出して勘ぐってしまうのですが、またしても天下りを抱える会社にみ生産を許可して、その社の利益を守ろうとしているのだとしたら、今度こそ国民は許さないでしょう。この度は予想していたより、軽いインフルエンザのようですが、これが毒性の強い鳥インフルエンザとなると、多くの国民が死ぬことになります。ワクチンが間に合いませんでは、済まされないことです。
アメリカでとうに承認されている薬で、日本では承認されていない薬も多々あると聞きます。安全性が問題だと云って、中々承認してくれないのだと聞きます。優れた技術を持つ中小企業が開発しても、天下りを引き受けていないと、なかなか許可されないケースがあるとも聞きます。また日本の薬価は高いと聞きますが、天下りを引き受けている会社には、高い薬価が付けられるとも聞きます。何とも腹立たしいことです。
今回はこのブログを書くにあたって、様々な情報を調べて書きました。横着者の私には珍しく、今までに無いほどです。あんなにこの秋から流行すると云われていたにも関わらず、今になって慌てている厚労省の「責任力」をどう評価したら良いのでしょうか。
私は、国民全員にタミフルを配って、病院へ行かずとも飲めるようにすれば、と考えたりしますが、そうすると誤飲や予想もしないような問題が発生するのでしょうね。
このまま行けば早晩私も新型インフルエンザに罹ると思います。そうなったら良寛のように、「死ぬ時がくれば、死ねば良く候」と腹をくくったら、不思議と心が穏やかになって来ました。
なんとなく楽になりたき日のありぬ極まりて散るもみじ一片(ひとひら)
(実名で某誌に掲載)