Yuccaと言う歌手をご存じでしょうか。以前このブログに書いたことがありますが、最近とみに成長して、大歌手の片鱗をみせて来ました。やがてブレイクする時がきっと来るだろうと密かに期待しています。
先頃この人の新アルバム「Queen Of The Night Live 2011」が出ました。待っていましたので、インターネットで早速買いました。CDとDVDが合わさっていて、東京の昭島市でのコンサートの録音と録画でした。早速DVDを見ましたら、それは実に素晴らしく、さすが東京音楽大学の声楽科を出て、東京混声合唱団で鍛えた歌手らしい迫力に圧倒されました。
この人の歌が素晴らしいと思ったのは、だいぶ前のことであります。それは初めて出した「千の風になって」と言うCDを家族が買って来た時です。たまたま行ったお祭りの、ほこ天の小さなステージライブで、感動したので買って来たのでした。
それを聞いた私もすっかりファンになり、次々にCDを手に入れ、ウォークマンに取り込みました。その後年齢を重ねるにつれて益々上手くなったようです。声に厚みがあり、高音から低音まで音域が実に広くて美しく、特に高い音が素晴らしいと思います。
歌っている歌はクラシック畑の人らしい歌ですが、感情を込めた歌い方が聞く者の胸を揺さぶり、いつしか彼女の世界に引き込まれていくのです。日頃オペラを歌ったりする人は、ややもすると「聞かせてあげる」と云った歌い方に聞こえたりして、なんだかしっとりと聞くことが出来ないように思います。
佐藤しのぶが金子みすずの歌を歌ったCDも期待して買ったのですが、やはり今一つ心に響かなかったのです。みすずファンとしては、とても惜しいと思いました。声で歌うのではなく、もっと心に訴えるように歌って欲しいと思いました。声が美しいだけでは、綺麗に歌っていると云うだけで心に響くものが足りず、満たされない気持ちが残ります。
クラシック系では、鮫島由美子の歌うCDもファンとして沢山持っていて、日本の歌曲やロシア民謡など、ウォークマンに取り込んであります。
Yuccaの今回のステージは、テレビで見ましたので音響も良く、うっとりと聞き惚れました。スラリと背が高く、大人が歌っているという感じがして、「Ave Maria」や「もう寝てはならぬ」とか、Yucca自身の作曲の「ALIVE 心の休息」もとてもしっとりと心に響きます。
最近は、実力のある人が敬遠されがちで、素人に毛の生えた程度の人がもてはやされると聞きます。自分たちとそう距離が大きく離れていない人が好かれるようなのです。歌手にしても、専門家裸足の人は敬遠されがちになるのでしょうか。
これは歌の世界ばかりでなく、テレビドラマに出て来る若い俳優さんにも、文学にも云えそうです。芥川賞に選ばれる作品が、やはり一般の人にも手のとどきそうな軽薄とも言える作品と云う気がします。漫画家がもてはやされて、本気で文学を鑑賞したい人には物足りない、と云ったら失礼でしょうか。
日本は、様々な分野で優れた人を受け入れる度量が小さくなって、海外で活躍して初めて受け入れられたり、優れた能力を海外で認められた後で初めて日本人が気づかされると云った事が良くあります。最近では由紀さおりもその中の一人です。彼女によって日本語の美しさが外国人に認められ、大評判になってから初めて気づくのですから何と悲しいことでしょう。
テレビの番組もだんだん対象年齢が幼くなって来たような気がします。番組を作っている人たちが、視聴率を気にする余り、手っ取り早く人気を取ろうとするからではないでしょうか。こういう姿勢が益々テレビ離れに拍車をかけていることに気づいて欲しいものです。質の良い番組、レベルの高い番組を作らないと国民の芸術や文化に対するレベルもダウンしてしまいます。
良い芸術を理解するには、よいものを見たり聞いたりするのが一番です。啓蒙という面からも考えて、スポンサーも多少視聴率が低くても、社会に役立つ番組にお金を出して欲しいという気がします。そうすることは、得た利益を社会に還元する立派なボランティアだと思うのですが、如何でしょうか。日本の文化水準の向上に是非とも力を注いで欲しいのです。
ましてや公共放送は、そうです。最近理解しがたいのは、公共放送でありながら視聴率にこだわりすぎて民放顔負けの番組の宣伝をしています。また若くて人気はあるけれど演技の出来ない人を主役にして、大河ドラマなどを作るものですから、年年視聴率が落ちて行っているということが解らないのでしょうか。
黙っていないで声を上げて行くのが良いのかも知れませんが、そのためにある番組審議会も御用審議会になっているらしく、一向に改善されません。結局私たちのようにニュースとお天気予報と、好きなメジャーリーグ以外は余程でないと見ない、等という人が増えてきているのでしょう。
Yuccaという歌手に期待していると云うことを書いているうちにどんどん脱線してしまいました。こうしてライブを見ると、「私たちが見出した歌手」などと勝手に思ったり、愛しく思えてこれからもずっと応援して、彼女が大歌手として羽ばたく日を心待ちにしています。
先頃この人の新アルバム「Queen Of The Night Live 2011」が出ました。待っていましたので、インターネットで早速買いました。CDとDVDが合わさっていて、東京の昭島市でのコンサートの録音と録画でした。早速DVDを見ましたら、それは実に素晴らしく、さすが東京音楽大学の声楽科を出て、東京混声合唱団で鍛えた歌手らしい迫力に圧倒されました。
この人の歌が素晴らしいと思ったのは、だいぶ前のことであります。それは初めて出した「千の風になって」と言うCDを家族が買って来た時です。たまたま行ったお祭りの、ほこ天の小さなステージライブで、感動したので買って来たのでした。
それを聞いた私もすっかりファンになり、次々にCDを手に入れ、ウォークマンに取り込みました。その後年齢を重ねるにつれて益々上手くなったようです。声に厚みがあり、高音から低音まで音域が実に広くて美しく、特に高い音が素晴らしいと思います。
歌っている歌はクラシック畑の人らしい歌ですが、感情を込めた歌い方が聞く者の胸を揺さぶり、いつしか彼女の世界に引き込まれていくのです。日頃オペラを歌ったりする人は、ややもすると「聞かせてあげる」と云った歌い方に聞こえたりして、なんだかしっとりと聞くことが出来ないように思います。
佐藤しのぶが金子みすずの歌を歌ったCDも期待して買ったのですが、やはり今一つ心に響かなかったのです。みすずファンとしては、とても惜しいと思いました。声で歌うのではなく、もっと心に訴えるように歌って欲しいと思いました。声が美しいだけでは、綺麗に歌っていると云うだけで心に響くものが足りず、満たされない気持ちが残ります。
クラシック系では、鮫島由美子の歌うCDもファンとして沢山持っていて、日本の歌曲やロシア民謡など、ウォークマンに取り込んであります。
Yuccaの今回のステージは、テレビで見ましたので音響も良く、うっとりと聞き惚れました。スラリと背が高く、大人が歌っているという感じがして、「Ave Maria」や「もう寝てはならぬ」とか、Yucca自身の作曲の「ALIVE 心の休息」もとてもしっとりと心に響きます。
最近は、実力のある人が敬遠されがちで、素人に毛の生えた程度の人がもてはやされると聞きます。自分たちとそう距離が大きく離れていない人が好かれるようなのです。歌手にしても、専門家裸足の人は敬遠されがちになるのでしょうか。
これは歌の世界ばかりでなく、テレビドラマに出て来る若い俳優さんにも、文学にも云えそうです。芥川賞に選ばれる作品が、やはり一般の人にも手のとどきそうな軽薄とも言える作品と云う気がします。漫画家がもてはやされて、本気で文学を鑑賞したい人には物足りない、と云ったら失礼でしょうか。
日本は、様々な分野で優れた人を受け入れる度量が小さくなって、海外で活躍して初めて受け入れられたり、優れた能力を海外で認められた後で初めて日本人が気づかされると云った事が良くあります。最近では由紀さおりもその中の一人です。彼女によって日本語の美しさが外国人に認められ、大評判になってから初めて気づくのですから何と悲しいことでしょう。
テレビの番組もだんだん対象年齢が幼くなって来たような気がします。番組を作っている人たちが、視聴率を気にする余り、手っ取り早く人気を取ろうとするからではないでしょうか。こういう姿勢が益々テレビ離れに拍車をかけていることに気づいて欲しいものです。質の良い番組、レベルの高い番組を作らないと国民の芸術や文化に対するレベルもダウンしてしまいます。
良い芸術を理解するには、よいものを見たり聞いたりするのが一番です。啓蒙という面からも考えて、スポンサーも多少視聴率が低くても、社会に役立つ番組にお金を出して欲しいという気がします。そうすることは、得た利益を社会に還元する立派なボランティアだと思うのですが、如何でしょうか。日本の文化水準の向上に是非とも力を注いで欲しいのです。
ましてや公共放送は、そうです。最近理解しがたいのは、公共放送でありながら視聴率にこだわりすぎて民放顔負けの番組の宣伝をしています。また若くて人気はあるけれど演技の出来ない人を主役にして、大河ドラマなどを作るものですから、年年視聴率が落ちて行っているということが解らないのでしょうか。
黙っていないで声を上げて行くのが良いのかも知れませんが、そのためにある番組審議会も御用審議会になっているらしく、一向に改善されません。結局私たちのようにニュースとお天気予報と、好きなメジャーリーグ以外は余程でないと見ない、等という人が増えてきているのでしょう。
Yuccaという歌手に期待していると云うことを書いているうちにどんどん脱線してしまいました。こうしてライブを見ると、「私たちが見出した歌手」などと勝手に思ったり、愛しく思えてこれからもずっと応援して、彼女が大歌手として羽ばたく日を心待ちにしています。