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「ゴルフ場存続」と町から買い戻した土地、太陽光発電会社に4倍超で転売…「閉鎖しない」も反故に

2024年07月10日 | 事  件

2024/07/10  読売新聞オンライン

今年度で営業を終了し、太陽光発電施設の建設が浮上しているゴルフ場(宮城県加美町で)

宮城県加美町のゴルフ場運営会社が、町から土地と建物を買い戻した当日、太陽光発電会社に4倍超の価格で転売していたことがわかった。運営会社は町にゴルフ場の存続を約束していたが、今年度で営業を終了すると通告する一方、発電会社との契約では「太陽光発電設備の設置を目的とする」と記載していた。石山敬貴町長は8日、記者会見し、「町や議会を欺く行為だ」と述べ、刑事と民事の両面で対応を検討する考えを示した。

町によると、ゴルフ場は「やくらいサイズゴルフ倶楽部」で、1995年に営業を開始した。開発した積水化学工業(大阪市)が2008年に事業から撤退し、別の会社に事業を譲渡。さらに「やくらいゴルフ倶楽部」(当時)に経営が移管された。

同社は土地の買い取りを町に打診し、町は13年10月に9500万円で買い取った。同社は17年に「チームトレイン」(加美町)と合併してゴルフ場運営を続けるとともに、土地の一部を同額で買い戻したいと町に申し入れた。「資金調達するため、担保として土地と建物が必要だ」と説明したという。

町や町議会は2年ほど検討し、21年4月23日の臨時会で売買契約を議決。その一方で同社はこの日、太陽光発電事業を行う「カナディアン・ソーラー」(カナダ)の子会社「ティーダ・パワー110合同会社」(東京)と、土地・建物を4億円で売却する契約を結んだ。

町は約1か月後にチームトレインの社長(当時)に説明を求めたが、「ゴルフ場は閉鎖しない」と明言。町議会にも「ゴルフ場を売るとか、やめるとかは考えていない」とする一方、コース以外の土地を太陽光発電に利用する可能性は認めた。

ところが23年11月、チームトレインなどの担当者が町を訪れ、「ゴルフ場の収益改善が見込めない」として24年度でゴルフ場を閉鎖し、太陽光発電所を建設すると説明。今年1月にはチームトレインの社長とカナディアン・ソーラーの担当者が、ゴルフ場閉鎖と発電所建設を明言したという。チームトレインとは現在、連絡が取れないという。

町議会は太陽光発電事業の反対決議を全会一致で採択。早坂忠幸議長は8日、改めて経緯を説明するよう石山町長に要請した。石山町長は「町としても太陽光発電所の建設には断固反対だ。手続きの経過や協議内容について全庁的な調査を指示し、取りまとめを進めていく」と述べた。

 

 

 

 

 

 

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