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食用油を燃料トラックで輸送、汚染の恐れ 中国当局が調査へ

2024年07月11日 | 中 国

2024.07.10 CNN.co.jp

天津港近くにあるシノグレインの貯蔵施設

中国の大手国有企業が石油用のタンクローリーを食用油の輸送にも使っていたことが分かり、当局が調査に乗り出した。

問題が指摘されているのは、穀物備蓄大手の中国儲備糧管理(シノグレイン)と穀物、食用油企業の匯福糧油集団(ホープフル)。

政府系の国内紙「新京報」が先週報じたところによると、運送業界ではコスト削減のため、燃料や液体薬品を運んだトラックを洗浄せずに食用油やシロップの輸送に流用することが「公然の秘密」になっているという。

中国燃料輸送トラック

中国国務院の食品安全監督部門は9日、食用油の輸送に関する調査チームを設置したと発表し、違反行為を厳しく取り締まると表明した。

メディアで名指しされた両企業も、調査が進んでいることを認めた。

疑惑は最近、SNS上で大きな話題になり、国営メディアもすぐに取り上げて批判した。国営中央テレビ(CCTV)は、タンクに残留した燃料を食品に混入させることは「毒を入れる」行為に等しく、消費者の生命と健康を極度に軽視した態度が表れていると強く非難した。

CCTVはまた、専門家の話として、化学物質が混入した食用油を長期的に摂取し続けた場合、中毒症状を起こす恐れがあると伝えた。

 

中国では2008年、粉ミルクに化学物質メラミンが混入し、6人の乳児が死亡する事件が発生。メーカーの幹部数人に死刑判決が下された。その後も地溝油を再利用した食用油や、漬物の不衛生な製造過程などが問題になっている。

 

専門家によると、トラック流用で汚染された食用油はすでに長期間、大量に供給されてきたと考えられ、家庭での使用を避けようとしても難しいことから、粉ミルク事件以来の大規模な不祥事に発展する可能性がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

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