07月31日 大阪NHKNEWSWEB
宮脇翔 容疑者(29)
岡田真由 容疑者(25)
SNSで投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金をだまし取ったとして大阪に拠点を置く2つのグループの90人が逮捕された事件で、警察は全国に指名手配し、顔写真を公開していた5人の容疑者のうち2人を新たに詐欺の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、いずれも大阪・淀川区の無職、▽宮脇翔容疑者(29)と▽岡田真由容疑者(25)です。
警察によりますと、2人はことし2月から3月にかけて、SNSを通じて20代の女性に投資に関する商材の購入などを持ちかけ、現金およそ90万円を指定した口座に振り込ませてだまし取ったとして詐欺の疑いが持たれています。
この事件では、大阪・中央区と西区のビルに拠点を置く2つのグループの男女あわせて90人が詐欺や詐欺未遂の疑いで逮捕されていて、警察はさらに宮脇容疑者と岡田容疑者を含む5人について全国に指名手配するとともに、顔写真を公開して行方を捜査していました。
そして30日、2人が大阪市内の警察署に出頭してきたため、逮捕したということです。
2つのグループは為替相場などが高くなるか低くなるかを二者択一で予想する「バイナリーオプション」と呼ばれる金融商品を勧めるなど手口がよく似ていて、警察は何らかの接点があるとみています。
今回逮捕された2人は、いずれもスマートフォンで被害者とメッセージのやりとりを行う「打ち子」とみられ、このうち宮脇容疑者はほかのメンバーから「打ち子のエース」と呼ばれていたということです。
警察は被害額はあわせて10億円前後に上る疑いがあるとみて調べるとともに、指名手配されているほかの3人の行方を捜査しています。
逮捕された2人の認否については明らかにしていません。