07月29日 和歌山NHKNEWSWEB
和歌山県南部の古座川で、華麗な装飾を施した舟がご神体の島の周りをゆっくりと進む「河内祭」が行われました。
「河内祭」は、串本町と古座川町を流れる古座川にある島をご神体とする河内神社に伝わる祭りで、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
28日は、古式捕鯨で使われた鯨舟を再現し、のぼりやちょうちんなどが飾りつけられた華やかな2隻の「御舟」が川に浮かべられ、乗り込んだ人たちが歌う「御舟謡」がおごそかに響くなか、ご神体の島の周囲をゆっくりと進みました。
続いて、舟をこいで島の周囲をまわる早さを競う「櫂伝馬競漕」が行われ、16人ずつ2隻に分かれた地元の中学生たちにたくさんの声援がおくられていました。
古座川河内祭保存会の杉本喜秋会長は「たくさんの人が見に来てくれてよかったと思います。これからもずっとこの祭りを続けられるように、皆さんと協力して頑張っていきたい」と話していました。