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絵手紙の祖 功績伝える…狛江市が冊子 小池さん未公開作品も掲載

2024年10月11日 | ニュース

2024/10/11 読売新聞オンライン

小池邦夫さん

狛江市が発行した小冊子「小池邦夫のうちあけ話」。

小池さんの足跡をたどった記事や絵手紙作品が掲載されている

狛江市は、昨年8月に82歳で亡くなった名誉市民で絵手紙創始者の小池邦夫さんの功績を伝えようと、小冊子「小池邦夫のうちあけ話」を発行した。市は「小池さんの絵手紙への愛情を知ることができる冊子」としている。

小池さんは松山市生まれ。1975年に狛江市に引っ越し、81年に狛江郵便局で日本初の絵手紙教室を開いた。黒い墨と「彩墨」と呼ばれる色の付いた墨を使って毛筆で絵を描き、短い言葉を添えるのが小池さんの基本スタイル。85年には日本絵手紙協会を設立し、絵手紙文化を全国へ広めた。

冊子には、狛江市報の2023年4月1日号から24年3月15日号まで24回連載された小池さんの生涯を振り返った記事が収録された。松山市での少年時代のエピソードに続き、上京後の大学時代に絵入りの手紙を知人に書き始めたことを紹介。この知人から「お前の失敗作にこそ飾らぬものが出る」と励まされたことが、のちの絵手紙のモットー「ヘタでいい、ヘタがいい」の底流になったとしている。

俳優の緒形拳さんと絵手紙を通じて四半世紀にわたり交流した逸話も掲載。小池さんは02年に脳 梗塞こうそく で入院して以来、支えてくれた妻・恭子さんに絵手紙を18年間送り続けた。冊子では、花の絵に「アリガトウ アリガトウ 口には出さぬが アリガトウ」と恭子さんへの感謝の言葉をつづった絵手紙を見ることもできる。他にも、恭子さんから提供された未公開の絵手紙作品なども掲載されている。

市は冊子を1000部作成し、8月31日から市秘書広報室窓口などで販売を開始。市外から絵手紙の愛好家が買い求めに来るなど売れ行きは好調で、9月に1000部増版したという。冊子の編集を担当した市秘書広報室の和田真侑主事(26)は「冊子を通じて、小池さんが全国に広めてくれた絵手紙文化の魅力がさらに多くの人に広まってほしい」と話している。

小冊子はA5判、オールカラーの本編62ページで税込み200円。同室で販売しているほか、市のホームページ=QRコード=からダウンロードもできる。問い合わせは市代表(03・3430・1111)から同室へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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