半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

トマトの味

2015年06月04日 | 食べもの
いつも「食と命の教室」でお世話になっている「おかげさま農場」の高柳さんからのお声がけで、おかげさま農場のお手伝いをすることになりました

まずは、メンバーの生産者を回っているのですが、その1人の大竹さんという農家さんの大玉トマトのお話を聞いて「へ~」っと思いました。

大竹さんは、20年以上無農薬で作っているそうなのですが、普通はトマトは病気が出たり、連作障害が出たりで、農薬を使わないと続けて栽培は出来ないのです。

そのために毎週納豆菌を葉っぱにかけたり、肥料はトマトが自分で取りにいけるようなところに埋めていたり、夏や太陽熱消毒をしたりと色々工夫をされています。

さらに「本来は全ての野菜が無農薬であって欲しいし、その方が普通だと思っている」ということで、農協などおかげさま農場以外の先の出荷も含め、全て無農薬で野菜は作っているそうです。

例えばトウモロコシは絶対虫がつくので、3000本つくっても2000本は出荷できない、なんてこともあるそうです。
それでも構わない、という考え方。凄いです。

そして、トマトのお話を聞いて初めて知ったのですが、大竹さんいわく、トマトは果糖ではなくショ糖で出来ているから本来は甘さを追求するものではないらしく、旨味とか瑞々しさとか香りとかを楽しむものらしいのです。

果糖はショ糖よりも甘いわけですね。

今は確かにフルティカトマトのように水を切って中玉の甘いトマトの方が一般受けはするのですが、大竹さんは甘さを追及していないそう。

そういったお考えを聞いた上で食べてみると、確かに瑞々しくてさわやかな酸味と香りがあって、美味しい

水は3月に植えてからこの3ヶ月で合計4時間しかあげていないそうですが、水を切って甘さを追及したトマトというより、果肉は厚くなっているものの瑞々しくてジューシーで、香りが強いんです

美味しさ、というのも色々あって、誰もが「甘い」と思うものがわかりやすいんですが、本来のトマトの美味しさというのは、こういったものをいうのかもしれませんね

色々あるもんですね~。

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