半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

2040年の未来予想

2021年03月18日 | 素敵な本

元マイクロソフト社長の成毛氏の「2040年の未来予測」を読みました。

成毛さんは私の中ではthe・manegerで、つまり、当たり前と思った事を端的に提示する人、という印象の方です。

面白みは欠けるが、「そりゃそうだよね」という事をそのまま伝えるようなイメージ。

この本もそんな感じで、面白い書き方、というのは全く無いので色々情報を端的にまとめたという感じ。

 

 でも、私が良くわかっていない、まあ興味がない5Gとかについては「へ~」と思い勉強になりました。

今は4Gで今度は5Gになると騒がれていますね。

何のことか私は「どうでもいいや」って思っていたのですが、わかりやすく書いてあって理解が出来ました。

国際規格のことらしいのですが、「情報伝達速度」として捉えると、1979年に肩掛け電話、つまり車に積むようなでっかい携帯が登場したのが1G。

1993年に登場したのがPHSでこれが2G。

2001年に登場した「写メ」が送れるようになったのが3G。

そして2010年がスマホにも使われている4Gですね。

この30年で通信速度が30万倍になったそうです。

あ~、そう言われると、1997年に社会人になった数年間はPHSを会社から支給されたけど、これはもちろん「音声通話」のためで、ノート型PCを公衆電話を探して電話回線で繋げてメールを送っていたな~

つまり、「無線による情報速度」に関しては、「音声」はPHSで可能だったけど、ファイルなどは無線では余りに「重く」て送れなかったわけです。

それが2001年に写メが送れる方式に代わり、ドコモがiモードを開発し、画像も飛ばせるほどの通信速度になったわけです。

それがスマホになって動画を無線で見れる時代になったとは、20年前は誰が想像したでしょうか?

というか、そもそもスマホ、つまりタッチパネルの持ち運べる小さな端末が、これほど普及するとは

私にとって、例えばファミコンがゲームボーイになったときには既にゲームを卒業していたのですが、「なんで外に持ち歩くのがそんなに良いのだろう?」と疑問に思ったものです。

iPhoneやスマホも「ただ、持ち運べるようになった小さなPCでしょ?」と思っていたのですが、すぐ隣にあってすぐに立ち上がり、ボタン1つで色々出来る、というその「利便性」が最大のメリットであっという間にこれほど普及してしまったわけです。

そして、動画も見れるようになり、アプリが沢山開発され、今やPCは学校でしか触らない、という子が増えてきたのだから、革命的な進歩ですよね。

今ではアレクサなどが出てきて、あらゆる家電に繋がり、自動的にお風呂を沸かすとか外にいるときに洗濯機を回すなどが出来る時代になってしまいました。

これが今は5Gに変わると、今まで2時間の映画をダウンロードするのに5分かかっていがのが、3秒で出来るようになるそうです。

この「スピード革命」により、今はNetflixなど配信動画が増えてきて、レンタルdvdとかは斜陽産業なわけですが、もう、全ての情報はクラウドになって、そこから配信で見るのが当たり前になるわけですね。

それ以上に、同時に接続出来る機器が1000万台になるそうで、もう訳がわからない桁数ですが、スマホ、アップルウォッチ、眼鏡、カードといった身につけているものと、家の中の家電、はたまた銀行やアマゾンなどの全ての企業のホストコンピューター、そして街の信号からその辺りを動いている自動運転の車や物を運んでいるドローンが全て繋がっている状態になるわけです。

1人あたりネットで繋がる屋内外の機器が2010年はスマホとPCび2台ぐらいだったのが、2040年には1人あたり1000台ぐらいになるそうです

現時点でもICチップは指紋の間に挟まるぐらい小さく出来るそうで、世界中のものが自分と繋がってデータを収集されるわけで、それが拡大するという事ですね。

「へ~」と思ったのが、例えば中国では既に現時点であらゆる行動がデータとして蓄積され「信用」がスコアリングされているそうです。

カードの遅延払いやオークションの入金遅れといった信用情報はもちろん、過去の学歴、犯罪歴、仕事歴、年収、家族情報といったことも全て1人の情報は全てデータ化されて、一元管理されているそうです。

更に街のあちこちに監視カメラがあって、例えば信号無視をした人は交差点の顔認識カメラで人物特定され、そういったことでもスコアが下がってしまうだけでなく、職場に通報されるようになっているんだって

これが既に中国で起きている事で、今の中国の都市部の人はあらゆる企業から低ランクと判別されないように「信用スコアを落とさないよう行動する」という意識がもう出来ているそう。

凄いですね~。

ということが「中国だから」と思っていたら、2040年には世界中で当たり前になってしまっているわけですよね。

また、そういった情報だけでなく生活も変わるわけです。

例えば車が物を自動識別出来るレーザーなどの情報やりとりも爆発的に早くなるので、完璧な自動運転に変わるわけで、その人の生活習慣に合わせて自動的に自動運転タクシーが迎えに来たり、あるいは今はzoomは2次元ですが、AR,VRでホログラムで先生や上司が目の前に現われて学校の授業や会議が行われたり、まあ、ドラえもんの世界ですね。

ドラえもんの世界といえば、1つの細胞から分裂させて作る培養肉は実現しているそうです。世界中の氷で覆われた地表を抜かした1/4は牧草地帯で、家畜用になっているそうで、肉食が地球環境をどんどん破壊する現原因にもなっていて、それを解決する1つの手段です。

今は1つのハンバーガーの肉を作るのにこの人口培養肉だと3000万かかるそうですが、2040年にはコストダウンされて、肉は家畜を殺すのではなく培養肉で作るものになっているみたいです。

つまりドラえもんの「グルメテーブルかけ」というのも現実になるんでしょうね

レシピを入れたら自動的に切る、調理する、皿に盛る、という「自動クッキング器」も開発されているそうですし、AIは人間の知能をあと数年で超えるそうです。

そういえば、この前の日経に載っていた話で「AIは生命と認めるか?」という記事が凄かったです。

現在でさえ、皮膚移植など一部、人工物が人間の体の一部になっているわけですが、これがもう近い将来、骨や神経、脳みそといったところも作れるようになって「部品」のように交換する時代が来るようです。

そうすると、例えば体が機械で脳みそだけが生身でも「それは人間」と認めるなら、「考える事が出来る」ことが人間の定義になってしまう。

するとAIも人間じゃ無いか、となるわけです。

そこに反対する学者もいれば「AIだって人間になるなら、どちらが将来地上の覇者になる、つまりAIが人間を滅ぼす事になっても、それは同じ人類の中での進化の過程の1つと見ればいいじゃないか」という学者もいるのです。

凄いですね~

あらゆる情報がデータとして繋がり、蓄積され、分析され、活用されることで、今まで以上に企業にコントロールされる人生が増えていくと思いますし、AIなど「知能生命体」がどう定義されるか、といった議論が出てくるわけです。

おかしな若者が、体の半分をロボットにする事もありうるわけです。人間って何なんだろ?って思う時代が来るわけです。

そう考えると、その逆張りというか、倫理・生命観・宗教といったものも大事になってくるんでしょう。

そういえば、さっき、ドラえもんの事を書きましたが、火の鳥を始め手塚治虫さんは、そういったことをもう何十年も前に描いていたわけで、見直される時代になってくるんじゃないですかね~。

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