半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

乳幼児だけでなく中学生にも

2024年06月19日 | 農的体験・生活

今週の「朝取り野菜ボックス」のお手紙です

 昨日は恵みの雨でしたが、また暑い日が続いていますね。先日の(土)(日)は田んぼ教室だったのですが、やっぱり田んぼはいいですね~

 今月は大人は草取り、子供は水生生物を捕まえるのが中心でした。無農薬田んぼにはたくさんの生き物がいて、子供たちのスーパーヒーローのカエルを筆頭に、おたまじゃくしやドジョウ、また「トンボに孵したい」とヤゴを探している親子もいました。子供達は広がる青空と大きな田んぼ、田んぼの泥どろで五感を刺激され大はしゃぎ

 虫かご片手に30匹ぐらいカエルを捕まえて自慢してくる子、「ケロケロ」と言いながらカエルの格好をしてぴょんぴょん跳ねる子、ワニのように稲をかきわけて泳ぐ子など、沢山の子供たちが田んぼを満喫していました

 中にはお腹に赤ちゃんがいるお母さんもいて、「田んぼの英才教育ですね」なんて言ったり。田んぼで大はしゃぎし、泥んこになっているのを親御さんから喜ばれている幸せそうな可愛い子供たち。そんな子供たちもやがて親から無条件に愛情を注がれる時期を過ぎ、学校の勉強を中心の生活になっていくんですよね~。

 例えば小さい頃から通ってくれていた子供が、今年は急に敬語を使い始めました。小学校高学年になると年上の人には敬語を使い礼儀正しくというのを教わるわけです。日本の学校教育の素晴らしいことの1つだと思いますが、一方、無邪気なままでいたいタイプの子供もいて、そういった子供はだんだん勉強中心の生活が嫌になってきます。

 しかし、世の流れは「勉強はするもの、できて当たり前」という価値観なので、塾に通い始め、高校受験、そして多くの子供たちが専門学校や大学へ進みます。

生命が一番ほとばしる中高時代ですが、同時に大人へと心と体も大きく変化する時期。この時期に命と触れ合う機会は大切だと思いますが、なかなかそうはいきません。せめて、小さい頃に田んぼや自然と触れ合っている事が、何かあった時に支えになればいいな~と思います。

 ちなみにモンテッソーリ教育では、中学生の年代の子を「大地の子」と呼ぶそうです。農園で野菜を作ったり動物を飼ったりすることが大切な年代とするだけでなく、同時に経済についても学ぶ一環で自分たちで販売まで行うそうです。

 それを聞いて、中学生時代に自然に触れることは大切だけど、それだけでなく自分の将来のイメージにつながることも大切なんだろうな~と思いました

 小さい頃は無条件に大地の恵みや自然からのエネルギーを感じる体験で良いと思いますが、中学生ぐらいになると論理性や将来という概念が育まれて、自分がやっていること、やっていくべきことに意味づけをしたくなってきます。また、自分の価値づけもし始める年頃でもありますよね。

 この年頃に、意味付けとして野菜を栽培するといっても結局自然の力にお任せするしかなく、人間は戴く側。だから感謝の念がわいてくる、とか。あるいは、誰かが作ったり動いてくれるから自分の生活が出来る、だからおかげさまなんだ、とか。そういった会話が食卓で出来ると、地球環境や食べ物の問題などを身近に考えられるようになるかもしれません。

 「食べ物はお得で美味しそうなものを買えばよい」「家で作るご飯より買ってきたご飯の方が良い」なんていう家庭も多い時代ですからね。

 また、自分たち作ったものを売ってみるという体験は、就職という抽象ではなく具体的な仕事のイメージを持つことにもつながりますよね。

 いずれにしろ、農や自然に触れ、その体験に価値づけが出来ることで、子供たちが自然を愛し、自分を愛し、大変なことがあるけど幸せに生きていける力になったら良いな~と思います

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