7月に入りました。
大飯原発再稼働し、毎週金曜日には数万人もの人がデモに行っている状態です。
どこかの市民団体や学生グループが行うデモとではなく、こんなに大規模に、一般の市民がデモを行う国に日本はなったのですね。
大飯原発再稼働はしてしまいましたが、大飯原発周辺でも、多くの方がデモをしているそうです。
これをきっかけに、次々と他の原発も稼働する可能性をなくしたい、という思いを持った人が本当に多いんですね。
さて、「脱原発」は私も含め多くの人の気持ちだと思いますが、日本も『2030年のエネルギーの原発依存度』を8月末に決定します。
そのために「広く国民から意見を徴収する」という方針がでています。
今、原発を再稼働するしないという議論は大切ですが、更に重大な「原発依存度」について、「国の方針」が8月に決まってしまうんです。
是非、この機会に原発比率に対して意見があるのであれば、真正面から是非「意見」をあげてみましょう
その仕組みが「パブリック・コメント」というものです。
私も昨年、初めてこの仕組みを利用したのですが、国のHPの「パブリック・コメント」というところに、意見を書く、というのがやり方です。
国民1人1人の意見を集めるという「姿勢」を示しているだけなんですが、それをポーズに終わらせず「ここまで意見が多いのか」と思わせるほど、多くの人が書くことに意義があると思います。
まず「国家戦略室」のHPにある「6月29日の議事次第」に目を通した上で、「パブリックコメント」をポチっと押して、意見を書きましょう
→http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive01.html
また、余裕があれば国家戦略室と共同でこの目標設定を進めている「資源エネルギー庁」のHPにも意見を書きましょう
→http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/ikenbosyu.htm
書くことは、自分の思考や思想の整理に繋がりますからね
なお、本当は資料を読んでからパブリックコメントを書くのが良いのですが、なかなかそうはいっても・・・という方のために、簡単に要点を解説しますね。
まず、原発事故が起きる前は
「2020年までに9基の原発を増設する」&「高速増殖炉は2050年(1957年から考えるとおよそ100年!)の商業化を目標とする」
ということが決まっていました。
それが今年になって、原発比率の目標を4つの中から選択することが決まりました。議論の上、今以上に増やしていく選択肢は外され
・エネルギーの原発依存比率を0%
・エネルギーの原発依存比率を15%
・エネルギーの原発依存比率を20~25%
の3つのどれかに8月までに決めるというところまできました。
その一環で、7月に国民の声をパブリックコメントで求めたり、全国11カ所で集会をするそうです。
0%という選択肢が出ているだけでも、今まで考えられないような状態になっています。
ここでもう1つのポイントが「高速増殖炉」をどうするか?も含まれています。
みなさん「もんじゅ」は聞いたことがありますよね?
使用済み核燃料を「再処理」して超毒性が強く半減期が数6500年年の「プルトニウム」を作りだし、その「プルトニウム」を燃料にする原発です。
1957年の原発スタートから「夢見ていた原子炉」でして、世界各国があきらめたのにも関わらず、日本では50年経った現在もまともな稼働が出来ていないのですが、まだ追いかけていました。
2010年時点では、2050年までには何とか商業化する、それまで色々起こる事故を抑え、コントロールが出来るようになんとかしたいという「夢」を追いかけていました。
ところが上記3つのうち「原発依存度0%」を目標として選択した場合は「再処理もやめる」そうです。
これは、本当に画期的なことです
六ヶ所村の「再処理工場」は未だ本格稼働できていませんが、それでも再処理されたプルトニウムが425tぐらいあるそうです。
それを何とか使いたくて「もんじゅ」を商業化したいのですが、それもあきらめる、つまり再処理工場もこれ以上増やさないという判断もされるんです。
私が生まれる前、1957年に日本で本格的に原子力政策が実働されはじめました。
50年たった2007年時点では、石油に依存しないエネルギーを求め、原発依存率はさらに高めていくことが決定していました。
そして昨年の事故で、初めて「原子力政策の見直し案」が今年に出されました。
ここで、きちんと0%を選ぶとどうなるか?
2030年時点で、「エネルギーの依存率」が0%になるだけで、原発もプルトニウムも無くなるわけではありません。
しかし、私が死んだあと、子供の世代、孫の世代、が原発や放射性物質を処理する方法を考えだし、処理し、原発に頼らない国を作ってくれるでしょう。
「今」の選択によって、子供や孫の世代に放射性物質が無い世界は渡せません。
しかし、子供や孫の世代が「処理をしていく世界」を渡すことはできます。
私たちの時代で完結できないほどのやっかいな問題ですが、だからこそ「どんなバトンを渡すべきか?」を考え、より良いバトンを選択しましょう。
まずは最初の一歩、パブリックコメント、書いてみましょう
「国家戦略室」のHP。
→http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive01.html
「資源エネルギー庁」のHP。
→http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/ikenbosyu.htm
大飯原発再稼働し、毎週金曜日には数万人もの人がデモに行っている状態です。
どこかの市民団体や学生グループが行うデモとではなく、こんなに大規模に、一般の市民がデモを行う国に日本はなったのですね。
大飯原発再稼働はしてしまいましたが、大飯原発周辺でも、多くの方がデモをしているそうです。
これをきっかけに、次々と他の原発も稼働する可能性をなくしたい、という思いを持った人が本当に多いんですね。
さて、「脱原発」は私も含め多くの人の気持ちだと思いますが、日本も『2030年のエネルギーの原発依存度』を8月末に決定します。
そのために「広く国民から意見を徴収する」という方針がでています。
今、原発を再稼働するしないという議論は大切ですが、更に重大な「原発依存度」について、「国の方針」が8月に決まってしまうんです。
是非、この機会に原発比率に対して意見があるのであれば、真正面から是非「意見」をあげてみましょう
その仕組みが「パブリック・コメント」というものです。
私も昨年、初めてこの仕組みを利用したのですが、国のHPの「パブリック・コメント」というところに、意見を書く、というのがやり方です。
国民1人1人の意見を集めるという「姿勢」を示しているだけなんですが、それをポーズに終わらせず「ここまで意見が多いのか」と思わせるほど、多くの人が書くことに意義があると思います。
まず「国家戦略室」のHPにある「6月29日の議事次第」に目を通した上で、「パブリックコメント」をポチっと押して、意見を書きましょう
→http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive01.html
また、余裕があれば国家戦略室と共同でこの目標設定を進めている「資源エネルギー庁」のHPにも意見を書きましょう
→http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/ikenbosyu.htm
書くことは、自分の思考や思想の整理に繋がりますからね
なお、本当は資料を読んでからパブリックコメントを書くのが良いのですが、なかなかそうはいっても・・・という方のために、簡単に要点を解説しますね。
まず、原発事故が起きる前は
「2020年までに9基の原発を増設する」&「高速増殖炉は2050年(1957年から考えるとおよそ100年!)の商業化を目標とする」
ということが決まっていました。
それが今年になって、原発比率の目標を4つの中から選択することが決まりました。議論の上、今以上に増やしていく選択肢は外され
・エネルギーの原発依存比率を0%
・エネルギーの原発依存比率を15%
・エネルギーの原発依存比率を20~25%
の3つのどれかに8月までに決めるというところまできました。
その一環で、7月に国民の声をパブリックコメントで求めたり、全国11カ所で集会をするそうです。
0%という選択肢が出ているだけでも、今まで考えられないような状態になっています。
ここでもう1つのポイントが「高速増殖炉」をどうするか?も含まれています。
みなさん「もんじゅ」は聞いたことがありますよね?
使用済み核燃料を「再処理」して超毒性が強く半減期が数6500年年の「プルトニウム」を作りだし、その「プルトニウム」を燃料にする原発です。
1957年の原発スタートから「夢見ていた原子炉」でして、世界各国があきらめたのにも関わらず、日本では50年経った現在もまともな稼働が出来ていないのですが、まだ追いかけていました。
2010年時点では、2050年までには何とか商業化する、それまで色々起こる事故を抑え、コントロールが出来るようになんとかしたいという「夢」を追いかけていました。
ところが上記3つのうち「原発依存度0%」を目標として選択した場合は「再処理もやめる」そうです。
これは、本当に画期的なことです
六ヶ所村の「再処理工場」は未だ本格稼働できていませんが、それでも再処理されたプルトニウムが425tぐらいあるそうです。
それを何とか使いたくて「もんじゅ」を商業化したいのですが、それもあきらめる、つまり再処理工場もこれ以上増やさないという判断もされるんです。
私が生まれる前、1957年に日本で本格的に原子力政策が実働されはじめました。
50年たった2007年時点では、石油に依存しないエネルギーを求め、原発依存率はさらに高めていくことが決定していました。
そして昨年の事故で、初めて「原子力政策の見直し案」が今年に出されました。
ここで、きちんと0%を選ぶとどうなるか?
2030年時点で、「エネルギーの依存率」が0%になるだけで、原発もプルトニウムも無くなるわけではありません。
しかし、私が死んだあと、子供の世代、孫の世代、が原発や放射性物質を処理する方法を考えだし、処理し、原発に頼らない国を作ってくれるでしょう。
「今」の選択によって、子供や孫の世代に放射性物質が無い世界は渡せません。
しかし、子供や孫の世代が「処理をしていく世界」を渡すことはできます。
私たちの時代で完結できないほどのやっかいな問題ですが、だからこそ「どんなバトンを渡すべきか?」を考え、より良いバトンを選択しましょう。
まずは最初の一歩、パブリックコメント、書いてみましょう
「国家戦略室」のHP。
→http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive01.html
「資源エネルギー庁」のHP。
→http://www.enecho.meti.go.jp/info/committee/kihonmondai/ikenbosyu.htm
わかりやすいご説明ありがとうございます!
9月に知って手遅れにならずにすみましたありがとうございます。
こちらのブログに辿り着き、勝手ですが私もFacebookで仲間たちに向けてシェアさせていただきました。
ありがとうございました☆