半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

本:中野ジェームスさんの「青トレ」や「子供を壊す部活トレ」

2022年11月07日 | 素敵な本

うちの息子は陸上部で1500m走をやっているのですが、10月から部活では懸垂逆上がりが日課となりました。冬はトレーにニングの期間なんですね~。

 ただ、同級生はほとんど出来るものの、本人は懸垂逆上がりが出来ないので、毎日、部活から帰ってきたら鉄棒のあるところで練習するようになりました。相変わらず真面目くんで、ついつい親としては手伝いたくなってしまいます

 ということで、You tube見たり、一緒に鉄棒に行って介助していたりしたら、10日間ぐらいで出来るようになりました やっぱり若さは違いますね~、凄い

 短距離は筋肉むきむき、長距離はスリムな筋肉というイメージが私にはあり、また息子はまだ声変わりが終わっていない生育途中の体なので、無理に懸垂が出来なくても良いんじゃないのかな~とは思っていたのですが、周りが出来ている中で出来ていないと、毎日の部活の心地が良くない、というのはわかりますので、ほんと、出来て良かったな~と思っておりました。


 そうしたら今度は顧問から「胸筋などが弱いから、腕立てを毎日150回ぐらいやった方が良いよ。胸・腕筋をつけるとフォームが安定するから」と指導されたそう。そのため、今度は腕立てを毎夜始めることになりました。

 忙しい中で個人的にアドバイスをしてくれた顧問の先生には感謝なのですが、しかし、懸垂逆上がりに続いて上半身ばかり鍛えるのはどうなのかな~、と。腕立ての仕方のサポートなどしても良かったのですが、どうも私の気が乗らなかったので、ネットで色々調べたら、全般的には「中長距離で腕立てなどで筋肉をつけるとむしろ逆効果」というのが多かったのです。でも私は素人だからイマイチわからない。

 そこで、以前、ラジオで聞いた「青学の原さんと有名トレーナーの本」を思い出したのです。青学の原監督は、外部のエキスパートとして、コアトレーニングやストレッチの専門家を呼んで、常勝軍団に育てあげたという話で、その1人が中野ジェームスさんという方が名トレーナーのようなんですね。で、図書館で借りてきました。これが面白い

 まず、「子どもを壊す部活トレ」という本は、タイトルがセンセーショナルなので借りたのですが、内容はQ&A形式で非常にシンプルで読みやすい

 内容は陸上というより色々な部活の子を想定しているのですが、例えば、高くジャンプしたいという子は、闇雲に練習するのではなく、ジャンプが高く出来る子を見てイメトレをしたり、まずは自分の最高のジャンプが出来るポイントを見つけることが大事。そして、次の段階として、止まった状態でポイント通りにジャンプするということがスポーツ中は出来ないから、咄嗟の時でも自分のポイントでジャンプ出来るような練習をする、といった理屈なのです。

 一方、原監督と青学の生徒を伸ばした際の「青トレ」も内容がギュッとしていて濃密。最新のトレーニングやストレッチを知っている中野ジェームスさんの話もいちいち納得。最新の科学的知見と一流トレーナーの考え方、そして原さんの体験記は「やっぱりそうだよね」というのが多かったです。

 この本は「体幹を鍛える事」や「ストレッチをする事」の目的とやり方が書いてあるのですが、1つ抜粋するとするなら、「体幹を鍛えるといってもスポーツによって千差万別、陸上でも短距離と長距離では違う。そして体幹を使う、という事を体で体得するのに半年はかけて良い。体幹を鍛えるのはその後で良い」と。

 普通、「体幹を鍛えよう」となると、「鍛えるトレーニング」に入っちゃうわけですが、中野さんは「青学の生徒でも3ヶ月かかった。普通は半年かけて、『あっ、これが体幹を使うということなんだ』と体でわかるまで確認作業をしていても良い」というわけです。「フォーム作りをし、そのフォームで体が動くように練習をする」というのは、野球、テニス、そして体幹トレーニングも一緒、ということですよね。

 また、ストレッチの考え方でも「屈伸、アキレス腱伸ばし~」というのは旧くからある間違った儀式のようなもので、「野球とかサッカーでは1時間とか普通に準備運動にかけるのに、陸上は30分もかけないのはおかしい。そもそも深部体温を上げて肩甲骨や股関節の可動域がスムーズに動くようにするのが準備運動なのだから、静的ストレッチだけでなく動的ストレッチも必要だし、十分に時間をかけないとトレーニングの効率が上がらないだけでもなく、ケガにもつながる」という話はごもっとも。

 「個人個人で段階が違うからパーソナルトレーナーというのがいる。部活には昔のやり方が根付いたまま今もアップデートされていない事も多いが、忙しい中、部活の顧問の先生が時間を割いているだけで凄いことで、決して先生が悪いというのではない」という話にも「そりゃそうだよな~」と納得でした

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