「朝採り野菜ボックス」のお手紙です
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最近、雨が多いですね~。畑に入ると足は泥んこ、野菜も泥んこ。何とも作業がしにくい状態が続いています。パッとした青天が何日も続かない、何とももどかしい日々が続いています
さて、私の方はというと2つの教室をやっているのですが、両方とも有り難いことに天気に恵まれて良い時間を過ごせました
1つが大人向けの「食と命の教室」で、今月の上旬に糀を作りました。おかげさま農場の高柳さんを先生として開催しているのですが、10/17が神嘗祭(かんなめさい)という五穀豊穣の感謝を神様に申し上げる日で、新穀で作った糀で甘酒を作り神様に奉納する日なのです。この日に向けて、いつも10月上旬に糀を作るのが高柳家の行事なのです。
「10/17の神嘗祭は伊勢神宮とか皇居とか大きな神社なら今でもやっているぞ。でも昔はどこの家もやっていたんだ。この日に感謝を申し上げ、11/23の新嘗祭(にいなめさい)で新穀を捧げ、神様に食べてもらい、その後で人間も新穀を食べ始めていたんだ」
11/23までは神様も、そして天皇陛下も今でも新米を食べないのですが、農家の立場とすれば「まあ、そういうことより、1年分、最低でも半年分はお米を保管していたんだよ」と言います。
「お米は1年に1回だから、もし凶作の年は食うものが無くなっちゃう。だから、秋に米が穫れたらそのお米は春ぐらいまで、あるいは早くても年明けぐらいまでは食べていたんだよ。新米は去年の米が無くなってからだから、収穫した年に食うなんてことは無かったんだぞ。だから消費者が新米はいつか?なんて聞いてくるけど、贅沢言ってるな、って思っていたんだよ。でも最近は俺らも9月に食うようになっちゃったけどな(笑)」
そんな話を聞きながら、頂いた糀で私も初めて10/17に甘酒を作り神棚にお供えしました。昔の人とは同じ感覚、感謝の深さにはなれないのですが、形も大事ですよね
そして先週の(土)(日)は稲作農家の根本さんとやっている子供連れ家族向けの「田んぼと畑の耕育教室」でした。11年目にして今年は初めてサツマイモの苗が枯れてしまったのですが、代わりに根本さんのお母さんに初めて登場頂き、稲ワラで縄結いをしました。
昔はプラスティックやビニールはなく、梱包資材は山のツタやワラを編んで縄を作って、それで結んでいました。雨の日にはひたすら縄結いをしていた、という昔話も良く聞きます。実際やってみたら中々難しかったのですが、みんな夢中になって縄を作っていました。こんな体験、なかなか出来ないですよね~
ということで雨天続きですが今月の教室は天気に恵まれて良かったな~と思います。そして気づくともう10月も後半です。今日は次男の中学の音楽コンクールで初めて「見学可能」という事で観にいってきます
そして長男の体育祭は先週雨天で延期して来週やることになりました。高校はさすがに参観とは行きませんが、無事に開催出来るよう願っています。秋は収穫の秋で美味しい物が沢山出てくるだけでなく、何かとイベント事が多いのも特徴ですが、それも1つの醍醐味ですよね