半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

初めて乗ったキャロベスタ(自動人参収獲マシーン)

2017年07月06日 | 農的体験・生活
暑い日が続きます。

水曜日の農作業仕事の予定が木曜日に移り、「暑いよな~」と戦々恐々として居たら、「人参堀りの手伝い」ということでした。

その場所に行くと、噂にはかねがね聞いていた「キャロベスタ」という人参収獲機械がありました

体験したら、「衝撃的」でした

何が衝撃的かというと、人参を収穫するのは、今まではこのような工程があったわけです。

1:膝まずいて、人参の茎葉をつかんで引っこ抜く。ひたすら引っこ抜く。
2:引っこ抜いた人参の茎の元を包丁で切り、実だけにする。
3:実だけになった人参をコンテナに入れる

この作業を3時間ぶっ通しでやってみたらどうなるかわかりますか?

人参を引っこ抜く握力は低下しますし、ずっと下を向いているわけだし、かがんでいるわけだし、まあ大変なわけですよ

これを100坪とか200坪かやるのが普通の農家の仕事なわけです。

ところが、この「キャロベスタ」という機械は、今まで手で引っこ抜いて、包丁で葉茎を切り落として、コンテナに入れる、という作業をやっていたわけですが、これを全部機械がやってしまうのです

機械メーカーのクボタの捨身を載せますが、こんな感じです。


人参の茎を見事につかみ、それをつかんだままベルトコンベアで上まであげ、それをつかんだままカッターで茎を切り、コンテナに落とし込む。

こんな機械、どうやったら考えてつくんですかね~?

というか、まさに「夢の機械」ですよ。これ。

一般家庭の事例で言えば、洗濯物を洗い板で洗い、水ですすぎ、絞り、干すということをしていたのが、洗濯機の登場でボタン1つで出来てしまう世界が現れた、というぐらいの衝撃です。

稲刈りで言えば、鎌で切り、オダを組んでそこの干し、乾いたらそれをかき集めて脱穀をしていました。

これを乾燥以外、一気にやってしまうのがコンバインという機械です。

恐らく、コンバインが登場した時も、相当な衝撃が農家に走ったんでしょうね~。


人間は便利を体感すると、なかなか昔のやり方には戻れないと言います。

ただ、機械は高い

恐らく300万ぐらいします。

投資回収が出来る、あるいは投資回収するぐらい作る、と決めた農家は買うでしょうし、買ってしまって「これを一度知ってしまったら、二度と手仕事には戻れない」ということですね。

便利だけど、良いのだけど、高い機械がどんどん現れる。

だから、農家の生産力が上がってももうからない。

儲かるためには規模をやらなければいけない。

しかし規模が大きいとまわすお金も大きくなり、経営リスクや畑の疲弊につながる。

有機農業の方向とは合わないのですが、それでも機械はやっぱり便利なものなのです。


そして今回のキャロベスタは、本当に衝撃的でした。ほんと。
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