半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

古事記勉強会 2回目

2014年10月12日 | 素敵な空間・イベント
古事記勉強会の2回目に行って来ました。


前回の様子は→こちら


先生は小野善一郎さんという湯島天満宮の方。

古事記を少しでもかじっていないと、ストーリーが良く分からなくて大変ですが、ただ、初めての人でも大切なことは繰り返して下さるので、ビンビン伝わってきます。

前回も今回も、とにかく先生がまず言いたいことは「天地(あまつち)・・・ざっくり言えばこの世界のこと」があって、そこから最初の神「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」が生まれてきた、そして天地にある全てはその最初の神に含まれているということ。

木にも草にも風にも机にも、そして私にもあなたにも、全てが最初の神がいて、その上で、それぞれ木には木の神、草には草の神、風には風の神、机には机の神、小野さんには小野さんの神、あなたにはあなたの神が鎮座している。

みんな尊い神であり、昔の日本人はそうやって万物が1つに繋がっていて、万物に神が宿ると考えていた、ということ。

それは、最初の神から繋がっているとんでもない奇跡であり、1つ1つの神が本当に尊い神なんだ、ということです。


西洋のGODはこの世界を作った絶対神であり、創造神であるから、この世界、宇宙の外側にいる。

しかし、日本の神はそういった存在ではなく、天土があってそこから生まれた、生まれる元となるもの=物実(ものざね)があって、まず天土があってそこから生まれた神は別のものではなくこの天土、つまりこの世界全てに通じている、という考え方なんですね。


今回の講義でも、前回と同様、まずこのことを理解しないと古事記は読めないし、日本人の本当の(考え方の)素晴らしさはなかなか理解できない、ということをお話されていました。

私も2回目、ようやくおぼろげながらにわかってきた気がします。


私は毎朝、朝起きるとおてんとさまに「明けましておめでとうございます」とか「おはようございます。今日も有難うございます」といったことをつぶやき、寝るときにも「今日も1日有難うございました」といって寝る生活をしています。

それは今まで出会った長老などの生き方やお話や本などから、本来、ちょっと前の日本人はそうやって生きていた、という事実を知ったからであり、実際にそうやって暮らしている人は、エゴが無く、自分のことではなく、お堂や集落や家族や世界の平和を祈っているから、とても豊かで優しくて幸せに生きている、そういったことを知ったからなんですね。

だから、私もそういうことを形から入ってまねてきたのですが、おかげさまで、そういったことが習慣になり、日々、幸せに生きていけています。


そして古事記のお話でも、「かみ」という考え方から、木を切るときに「痛そう」「とても見ていられない」と感じるのは欧米ではなかなか無く、日本人の「木にもかみが宿っている」という考え方から来るのであって、みんなそうやって生きてきた、そういったことを今は教えず、忘れ去られてきてしまっている、ということを聞きました。

そういったことを踏まえて、日本人の「神道」の元を書き示す古事記を日本の多くの人がきちんと読むことで、日本人が本来の力を取り戻せるのではないか、という強い信念、人生をかけて、小野先生はこういった勉強会の講師をされているんですね。

そういった前提で、今回は少し読み勧めたのですが、なるほど、1つの前提、全ては最初の天地から生まれた神様から始まっていて、全ての神様でもありそれぞれの神でもあり、今存在するもの全てが最初の神様と繋がっている、といった前提でお話を聞くと、確かに合点がいくんです。

かつて、ムック本や漫画で古事記を最初ちらりと読んだことがあるだけの私にとっては「たくさんの神が出てきてわからん」「名前はまず覚えられない」「あらすじを大体つかもう」ぐらいでしかなかったのですが、少しずつ理解が今後も深まっていきそうです

また、今回はかの有名な西郷隆盛の「西郷隆盛 南洲翁遺訓」という、本も参考資料であって、また深い良いお話をじっくりと聞くことが出来ました

大人の勉強会で、基本的にはご年配の方が多いのですが、大人になったらこういった勉強をすべきだと思うし、もっと言えば、本来は学校でこういったことを教えることで、子ども達にとって「まともな人間になる」「世界で通用する日本人となる」といった勉強にもなると思いました。

次回はイベントと重なっていけないのが残念ですが、出来る限り行きたいと思います
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