駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

苦言が尊重されない風潮

2019年01月16日 | 小考

     

 

 医事新法に本庶佑先生の記者会見の記事が掲載されている。「インパクトファクターによる論文評価は極めてよくない」、「国民皆保険は既に崩壊している」、「HPVワクチン接種率低迷は社会的損失」など、本当にその通りのことを述べられている。しかし誠にその通りのことでも、実は中々言えない言いにくいことで、正直申し上げてノーベル賞をお取りになったから公言でき、広く報道されている側面があると思う。今の日本には指摘された問題を内容そのもので受け止め論じることをしない風潮があると感じている。

 若い女性の子宮頸がんを防ぐHPVワクチン接種が萎んでしまった経緯と理由をきちんと論じ分析すれば、平成日本の問題点が浮かび挙がってくるはずだ。ワクチンの副反応がマスコミでセンセーショナルに報道されたために、有益な効果がかき消されてしまった。自分で情報を集め熟慮することなく、右に倣え事なかれと、非常に稀な副反応を恐れ将来の命に関わる福音を捨てている。厚労省も副反応の責任を回避したいので?、流れに抗してワクチン接種を勧めることを止めてしまった。勿論、それが全く間違いだと簡単には言えないと思うが、一番の問題は広範な議論と科学的な検討がないがしろにされたことだ。

 尤も、こうした感情で短絡的に反応するのは日本だけでなく現在の世界的な傾向かもしれない。嫌な人好かん野郎の言うことだからと問答無用で反対しているように見える動きがある。溢れる情報で判断力が麻痺してきているのかも知れない。

コメント (2)

時間差反撃

2019年01月15日 | 世の中

 

 北海道では真冬日が続いているようだが、中部地方太平洋岸の当地は比較的暖かく、連休明けのブルーチューズデイをとぼとぼと出勤してきた。

 力学の作用反作用には時間差はないが人間界の作用反作用には時間差がある。なぜかと言えば反撃だからだ。証明は難しくても、まず間違いなく反撃だろう、カナダで中国人要人が逮捕されれば中国でカナダ人の盗人が捕らえられる。石川五右衛門の言を待つまでもなく、多い少ないはあってもどの国にも盗人は居るので報復的逮捕は簡単なことだろう。

 恐らく習近平氏直々のお達しではなく、周辺の忖度によるものだろう。カナダの場合は忖度というよりは暗号秘密裏の指示があった可能性がある。忖度は東洋の得意技で、忖度が苦手な西洋では暗号が発達したのではないかと推測する。

 作用反作用というのは物理だけでなく人間界の法則でもあり、近隣に開業しようとする医師を苛めると苛められた医師達が以心伝心で苛めた医師に患者を紹介しない結束が出来てくるようで、彼らのずっと以前から開業しており、中立の私はあれあれと観測している。苛める人は権力志向が強いのだが、これも人間界の法則の一つだろう。嫌われる人は怖がられて自分を守ろうとするようだ。

 情けは人の為ならずと伝えたいのだが。

コメント

森保ジャパン歯車かみ合わず

2019年01月14日 | スポーツ

            

 

 森保ジャパン、オマーン戦冴えず漸くの勝利。どうも森保ジャパンは上手く機能していない。それはゲームメーカーが居ないのが一番の理由だと思う。柴崎がもう一つ司令塔の役割を果たせていない。遠藤も動きは良いのだが司令塔の力が未だ不足だ。いつもの悪い癖、決断を先送りにしてバックでボールを回す場面が多かった。選択肢が絞られた場面では、大迫のように、トップでボールを溜めることの出来る選手が必要だ。森保ジャパンは発展途上にある。反省して次のウズベキスタン戦では見違えるサッカーをして欲しい。

 個々の選手では南野堂安原口富安が良かった。

 連休初日、東京で展覧会とミシュラン一つ星を楽しみに出かけた。食べ物屋の評価には色々あるが、ミシュランは信頼できる方だと思う。といっても三つ星には行ったことはない。一つ星でもお値段は良いところが多く、そうしょっちゅうは行けない。唯、値段は満足できればそう高くは感じない。選んだSは和食は文化だと感じさせられる店で、食事を堪能でき忘れられぬひとときを過ごすことが出来た。

 我々夫婦はたどり着いた楽しみと感じていたのだが、二十代後半の若いカップルがカジュアルな感じで来ていてちょっと驚いた。勿論、他人の楽しみをどうこういうことはないのだが、世の中には経済的に恵まれた若い人達も少なからず居るようだ。

コメント

花の色はうつる

2019年01月12日 | 町医者診言

     

 

 兼高かおるさんが亡くなった。90才だった。芥川隆行とのコンビで長く放送された兼高かおる世界の旅をよく見ていたので、又馴染んだ人が一人居なくなったと淋しく感じた。兼高さんは品のあるちょっとエキゾチックな美人で、世界の旅の中で何度か外国の要人にプロポーズされたことがあると聞いた。生涯独身だったので勿論お断りになったのだろう。旅番組以外では偽ダイヤと本物のダイヤを見分ける番組で兼高さんだけがいとも簡単に本物を見分けられたのを憶えている。この人の品の良さは実力を秘めた本物なんだと感心した。

 まあ爺いの余計なお節介かもしれない、今ではセクハラと言われそうだが、どうして数多の美人が独身なんだろうと訝ってしまう。先日も滝川クリステルの横顔のアップをテレビで見た。相変わらず美しいのだがカラスの足跡が気になった。鬼も十八番茶も出花どころか、三十路でも美人というか可愛い女性がいつまでも独りというのは遺憾に感じる。女子アナの時代と言われるが、魅力的と思う女子アナにも独身が多いようだ。出水、林田・・。

 花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに、というのとは違うかもしれないが、出来れば三十までに挙児をというのが医者としての忠告だ。本体は若く見えても卵は年を取っていく。産婦人科医は眼が回るほど忙しいのは理解して同情しているが、もっと声を上げて欲しい。セクハラに取られるかもしれないが、これは人生の先輩からのアドバイス。

 尤も、相手の男がだらしなくなったのもあるかもしれない。

コメント

孤独死は少なくない

2019年01月11日 | 小考

       

 

 今朝は少し寒さが和らぎ、手がかじかむほどではなかった。高々3,4度Cの違いだと思うが、楽に感じる。

 一般の方は孤独死をどの程度身近に感じておられるだろう。私の所には孤独死で年に一二回警察から問い合わせがある。所持品を調べて当院の診察券が出てきたから、通院歴を知りたいという。数年前に二三回風邪で掛かったくらいでよく顔も思い出せない患者さんや最近来なくなったねと気にしていた患者さん達で、殆どが一人暮らし、ひっそりと亡くなっているのが見つかったのだ。

 地域によってかなり違うかもしれないが、当院の独り暮らしの患者さんはかなりの数に登る。統計を取ってはいないが、慢性疾患で通院している中高年では同居人を確認しているので、独り暮らしかどうかは把握している。まあざっと百人はおられると思う。家族とまではゆかないができるだけ力になれるように気を配り、独り暮らしが難しくなってきた患者さんには介護認定を申請させたり包括支援に連絡して様子を見て貰ったりしている。町内会がうまく機能している所では、そちらから役所に連絡が入ったりするようだ。

 独り暮らしにはいろいろな理由があり、中々支援や助言を受け付けない方も居られ困惑することもある。高齢認知で独り暮らしが難しくなった時は、最終的には縁を辿って甥ごさんや姪ごさんなどの援助を依頼し施設入所になることが多い。日本ではあちこちから手が差し伸べられ、孤独死を防ぐシステムができていると思う。それでもひっそりと誰に看取られることもなく亡くなられる方もおられる。死ほど私的なことはないので、私の好きなようにするという考え方もあるかもしれないが、死が残された者や社会に受け入れられるには死亡診断書というものが必要だし、死者を弔うことは人間を人たらしめている根源的な儀礼で好きにしてくれというのは難しいと感じている。

コメント

これからに注目

2019年01月10日 | スポーツ

な   

 

 寒い日が続いている。聴診器と手が冷え、患者さんにご迷惑をおかけしてしまう。何か良い方法はないかと思いながら、名案が浮かばない。昔なら診察室に火鉢という手もあっただろう。

 霊長類最強と言われた吉田沙保里が引退した。意外と小柄でそこそこと申し上げては恐れ多いが可愛い。次なる目標は人類男子の連れ合いを見つけることらしい。果たして霊長類最強の女子を組み伏す勇気のある男が出てくるだろうか。年齢的にはぎりぎりだが霊長類最強の跡継ぎを生んでいただきたい。

 アジアカップ、森保ジャパンが格下のトルクメニスタンに苦戦した。辛くも、大迫原口長友に救われた。何と言うかまとまりが悪く引き締まっていない。何より守備がちぐはぐだった。吉田のキャプテンシ-はまだまだだし、個人的には高く評価しているキーパーの権田は要に成れていなかった。これからと言っても、アジアカップは本番なので急いでネジを巻く必要がある。

 アジアカップ、オーストラリアオープンと見やすい時間帯に試合があるので嬉しく楽しみに観戦したい。

コメント

何だか変だぜ

2019年01月09日 | 政治経済

               

 

 猪は干支ではともかく、山里の農家には全然可愛くない生き物で、一晩で丹精込めた農作物を食い荒らしてゆく。2019年がどんな年になるか、猪突猛進せずに考えてゆく必要がありそうだ。

 安倍首相の優れているところは策略と巧みな言葉遣いにあると思うのだが、これは一寸立ち止まって考えれば見破ることの出来る程度の目眩ましから成っている。都合の悪いことにはまともに答えず、単位の違う数字を持ち出して辻褄が合っているように見せ、そして失敗の大元は民主党政権時代にあると逆ねじを食らわせる。問題の議論を尽くしてより良い解決を目指すことを放棄し、徒にご飯論法で時間を稼ぎ、十分に議論したと居直ってしまう。ジャーナリストには気付いている人も少なからず居るようだが、楯突いて睨まれるよりは権力に寄り添って飯をおごって貰う方が得という走狗ジャーナリストも多い。何だか変だぜ。

 安倍首相の心底の目論見は憲法を改変し百年前の日本を取り戻すことにあるように見える。そのために外交経済戦略で点数を稼ぎ議員数を増やす戦略を取ってきた。今は参院選で何とかして議員減を食い止める策略に腐心されておられるようだ。しかし問題が策略で解決するだろうか。性急な安倍式九条改変が自民党員の総意とは見えない。割れて権力が弱まるのを恐れて取り敢えず賛成しているように見える。それこそ究極のご飯論考ではないか。何だか変だぜ。

コメント

寒波の迷惑な土産

2019年01月08日 | 自然

           

 

 今日も冷え込んだ。昨日よりも寒く感じた。寒波が冬少尉から冬少佐に昇進したらしい。一体昔の人は寒い冬をどう凌いでいたのだろうか、木造だから隙間風も入っただろうし、暖房と言っても焚火くらいしかないと思うが、何かよい工夫があったのだろうか。暖は何よりのもてなしだったようだ。

 年明けからインフルエンザの患者さんが増えた。人が動くから流行地からの持ち込みがあったのだろう。今やインフルエンザの診断は診断キットに頼りきりというと大袈裟だが十五年前に比べたら、診断キットの信頼性が非常に高くなった。診察室で患者さんと二人で判定プレートを覗き込みながら、ほら薄く線が出ているでしょと説明する場面も多い。相変わらずインフルエンザワクチンを他院で打っている患者さんが多い。打って貰ったところにインフルに掛かりましたと受診しにくいのだろうか。まあ、打っても七割くらいしか効きませんからと説明している。インフルエンザウイルスも生き延びるためには変わらねばなりませんと、毎年少しづつ変異するので中々九割以上効くワクチンができないのだ。

 どういう訳か私は毎年これだけたくさんインフルエンザの患者さんを診ているのにインフルエンザに感染しない。もう二十五年毎年ワクチンを打っているし、毎年インフルエンザの患者を数多く診ているから多様な抗体が出来ているせいだろうと思う。ひょっとして**は風邪ひかないと言うから**なのかもしれない。職員は三年に一人くらい感染する。八名居るから数%の確率になる。これは普通で、彼女たちは**ではなく当院は優秀な職員に恵まれているようだ。

 インフルエンザは寒くて乾燥すると流行する、寒波の有難くないお土産なわけだ。ちなみに写真は寒い山形出身の患者さんの有難いお土産。

コメント

錦織偉い、よくやった

2019年01月07日 | スポーツ

      

 

 冬将軍と言ってはプーチンに笑われる、冬少尉くらいの寒波が日本列島を覆っているようだ。北海道は雪で空港が閉鎖され旅行客が空港で寝泊まりする事態になった。配られた毛布で通路に寝ている人が写されていた。道東の知人Nさんが一面の銀世界ですよと報告してくれたが、北国の冬は厳しく生活が一変するようだ。中には冬歓迎?という人も居るようで、従妹の旦那は北大へ赴任して、彼は文系の学者なので雪の夜はよく本が読めると住み着いてしまった。患者さんにも北国から移住してきた人がたくさんおられる。当地では雪は珍しいので我々が嬉しそうに雪が降りましたねというと、雪のどこがいいのかという顔をされる。旅行者に美しい雪も生活者には難儀なもののようだ。

 南半球のオーストラリアは夏だ。昨夜、錦織がブリスベーン国際オープンで長身メドジェーエフを下し優勝した、実に三年ぶり。いつもあと一歩で切れてしまい、錦織もここまでかという印象を持ち始めていたが、粘り強くきちんと成長していた。今回も第二セットをあれあれっと落としてしまい、又駄目かと思ったのは私の不見識だった。諦めない立ち直るという精神力を身に付けていた。人は変われる成長できるのを目の当たりにして感動した。諦めない粘り強く立ち直れと言うのは簡単、中々実行できるものではない。錦織おめでとうありがとう。錦織の流暢な英語を錦織が世界でプレーしている証と聞いた。

コメント (2)

九歳で囲碁プロに合格

2019年01月06日 | 趣味

           

 

 仲邑菫さん9歳が10歳で碁のプロ棋士になる。中学生でプロ棋士になった将棋の藤井聡太さんよりも衝撃的に感じた。というのは、中村菫さんは女の子で小柄なのでとても幼く見える。えっこんな小さな子がと驚いてしまう。山下敬吾九段が小学校二年生で少年少女囲碁大会で優勝した記録はあるが、小学校四年生でプロ合格というのは前代未聞だ。父はプロ棋士母もアマ強豪というから、碁才に恵まれていたのだろう、なぜか日本ではなく韓国で修行をして力を付けたようだ。韓国の方が碁の英才教育環境が整っているらしい。報道によると負けず嫌いで、負けると涙を流して悔しがり、強豪プロ相手にも全く臆せず打つことが出来るらしい。今や碁将棋はAIの方が強くなってしまったが、人間では負けて悔しがる気持ち、相手が雲の上の強豪でも臆せず戦う精神性が、強くなる必須条件のようだ。そういう気持ちのありようが、思考力が問われる囲碁将棋で、なぜ強くなる資質になるのか興味がある。AIは別に負けて悔しいという気持ちはないだろうと思う。強豪に臆しないというのは機械だから当然と思うが、人間の場合は弱点になるのだろう。ポジティブフィードバックとネガティブフィードバックが上手く働いていると書けばありきたりになってしまうが、そういうことなのだろうか。

 子供子供していると書いたけれども、目の光りが違った。すでにオーラがあり、透き通った瞳に知力が輝いていた。

 幼児に純粋培養で天才教育を施し、高々9歳でこれからの人生を決めてしまうことには、どうしても多少の違和感を抱くが、今しばらくは本人に責任はなく両親と社会がそれをどう受け入れて生かすことが出来るかが問われていくと思う。勿論、十七、八を過ぎれば自分の選んだ道になってゆくのだが、天才がどう大人になるか碁の大成と並んだ課題があるような気がする。

コメント