駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

time and tide wait for no man

2013年12月25日 | 診療

                                               

 年の瀬になると、時間に押し出される感じがするのは私だけではないだろう。押し出されるスピードは年々速くなる。えっもう十二月と思ってからあっという間にあと一週間になる。陛下には申し訳ないが押し迫った23日の祝日は、一定量の仕事を抱える業種には負担である。昨日は百三十人という、物凄い数の患者さんが押し寄せ息つく暇もなかった。

 病気には盆暮れはないから、忙しい時に調子が悪くなる寝たきり患者さんもおられ、どうしたものかと往診の帰り道ちょいと憂鬱な気分になる。

 静穏な心が臨床には欠かせないと言った先達が居る。確かにその通りと思うのだが、そうした気持ちで診療できる時は、正直なところ希で、追われるように診療していることが多い。盆暮れのない病気が相手の仕事の宿命と思っている。だからこそ静穏な心境を忘れるなと言われたのだろう。

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