駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

温暖化はなぜ困るか知りたい

2016年01月06日 | 自然

       

 今朝も曇っていたせいか冷え込みは厳しくなく、二十分歩くと汗ばむほどだった。どうも気象庁の今に寒くなるは、本当かなという気がしてしまう。

 こうして肌で感じると地球温暖化に納得するのが、平均的な一般人の感性だと思う。さて、その温暖化がなぜ困るかにはもう一つ十分な説明がないのではないか。マスコミで作られる流れにば政治的な隠された意図があって、科学的ではないこともある。いくつかの負担を負って優等生を目指す日本の温暖化対策には、もう少しきちんとした必要性の説明が求められる。

 素人でも暖かくなると水位が上がり陸地が失われるとか、生態系が変化し絶滅する生物が出てくるとか、大気汚染が進むとか、居住環境の対応で莫大な費用が掛かるなどの理由が思い浮かぶ。しかし、悪いことばかりではなく、北海道で旨い米が作れるようになったし寒冷地の暖房費も減るだろう、今年のように暖かいと風邪が減り医者は青い顔をしているが医療費は減っている・・・、他にも幾つか温暖化で良いことを挙げることができるはずだ。

 政府はこうしたプラスマイナスを概算して、きちんと説明して欲しい。なんだか途上国と開発国の綱引きが目立ち、図々しい国が負担を減らし、負担の多い国を優等生扱いして貰っても胸を張るのは首脳ばかり、庶民は納得しかねる。

 科学に罪はないが、科学者も色々で氷河期に向かうので好都合とか二酸化炭素は関係ないとか異論を展開される方も居られるようだ。そうした珍説?も含め、科学者にも登場して貰い、なぜ温暖化が困るかを説明する番組報道をマスコミにお願いしたい。

 異例の暖冬で内科医の私は年末からインフルエンザが僅か三例という暇な外来で思案投げ首状態である。風邪が流行らず桶屋も儲からないだろう。

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