駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

医療費が払えない人達

2020年02月02日 | 世の中

             

 

 窓口で医療費が払えない人はそう多くはないが三、四ヶ月に一人くらい居る。二千円以下が殆どだが、一ヶ月以内にお支払いをお願いしている。今まで三人くらい遂に払ってくれなかった人が居る。全て男性だ。

 中々お金がないなら駄目とは言えない職種なので、近いうちにお願いしますでやってきたが、気のせいかこの頃困っている人が僅かだが増えたような気がする。夫を頼りに生活してきた女性の中には夫を亡くし、いざ年金暮らしになって頼る子供もなくどうやってやり繰りすればよいか分からない人も居るようだ。家賃が高いと言うので、生活保護にするとか役所で相談してみたらとお勧めしたのだが、どうすれば良いか分からないと言う。認知は殆どないのだが、やや鬱的で夫に頼って生きてきた?せいか、途方に暮れている。取り敢えず今回の医療費は後でにしたのだが、一人娘?にも遠慮しているようで相談できない様子だった。

 これ以上は医療の範囲を越えるし差し出がましいので終わりにしたのだが、困っている人は困っている。

 先日、趣味の道具を買いに行ったのだが、このご時世は高いのは売れませんと店長は憂鬱そうだった。確かに道楽に使うお金は真っ先に削られる運命にあるわけだ。

 楽観的であることが大切と言われ、確かに嘆いても仕方がないと思うが、新型コロナウイルス、イギリスEU離脱、米国大統領選挙、信頼できない内閣・・と二千二十年は予断を許さない年になりそうだ。

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