収入と物価を比べれば日本の景気が下がり勾配なのは庶民にとって間違いない事実なのだが、それを正面から掛け値なく見つめた報道は少ない。参議院選挙が近いので余計に脚色された解説が流される。円安が良いか悪いかも単純には判断できないが、政党によって言うことが違うのでそのまま聞いていると訳が分からなくなる。殆どの政治家は自分の失策を間違っていたとは言わず、形勢が悪くなると話を逸らし、希望的観測を容易に実現可能のように言い出す。
ユーチューブにはスポンサーも居ないし、バランスを取る必要もないから好き嫌いを基にした極論も飛び交っている。官僚は優秀なはずと思ったら自分と意見が違うと財務官僚を馬鹿だなどと悪し様に言う評論家も居てびっくりする。結局、価値観が評価を左右してしまうので、客観的なはずの事実も人によって異なって見えてしまうのだ。そのために自分の正当性を強調しようと声が大きくなりきつい表現が出てくる。それで済めばよいのだが、声が大きいと表現がきついとその解説や意見が正しいように思う人が出てくるから恐ろしい。