お天気がはっきりしない。お盆の墓参りの時はいつも照りつける夏の日差しと蝉しぐれの下で線香を焚くのだが、今年はまるで梅雨空のような曇天の下で手を合わせることになった。どうも曇り空だと通信状態が少し悪いようで、何だか少し心許ない。
移動の車内で、日本経済の現況を分析した本を読んだ。新聞の見出しや政治家の言葉は先行きが多少不確定ではあるが、左程心配する程の事はないといったものが多い。ところが本となるとアベノミクスは上手く行かないという論調のものが多い。経済は専門家?でも随分意見が分かれるようだ。しかし、日本が一千兆円という大変な借金を抱えていることは事実で、アベノミクスで大丈夫そうという人達も実はこの借金をどうやって返済すればよいのか名案を持ってはいない。心配や危険視する人には、今一生懸命努力しているのだから余計なことを言わないようにと圧力を掛けてきたりする。確かにいたずらな不安は、気のものの経済の足を引っ張る恐れはあるかもしれない。しかし、目を背ければ借金が無くなる訳ではない。
消費税10%程度では焼け石に水の累積する莫大な借金を解消するには、棒引きしかないのではと思えてくる。素人の戯言だろうか。それにしても、これだけの借金を抱えているのに、危機感を持っている人が、かくも少ないのはどうしたことだろう。自分で作ったのではないからというのは違う、実は国民は片棒を担いで来たのだ。