駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

輪ではなく転の年

2013年12月28日 | 世の中

           

 年末年始の休みは基本的に六日間としている。年によって七日間休んだこともある。今年は4日を休むと八日間になってしまうので患者さんの便宜を考えて4日からの六日間とした。

 最初と最後は意外に患者数は少ないもので、これなら休んでもよかったのではと思うほどである。それでも、開いてて良かったと言う患者さんが居られるので、職員の気持ちよりも患者さんの便利を優先している。

 勿論、彼女達は休みは長い方が嬉しいのだろうが、私の決定に不平そうな顔を見たことはない。プロ意識があるのだと思う。大企業でもない僅か七名の小組織なので、連続六日の休みが取れれば御の字だろう。

 今年は当医院にとって、激動とまでは行かないが、変化の多かった一年だった。業務体制では受付一名がご主人の転勤で辞められ交代したこと、パートの看護師確保に苦労したことがある。診療では五年十年と往診してきた患者さんや十五年二十年と通院されていた馴染みの個性的な患者さんが何名も亡くなられたことがある。これには猛暑と急激な冷え込みが関係していると思う。

 世の中でも大きな変化があった。激動の2013年だったと歴史に残ると思う。何だか手品を見せられた様な気がする。手品なら笑って済まされるのだが、衣の下の鎧には後でしまったということがありそうで、広く世界を見渡して二十年三十年後、孫の時代のことまで考えれば、爺としては余生を楽めば良いとばかりは言えない気がする。

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