石川五右衛門辞世の歌と伝えられる「石川や浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」はどうも中っているようだ。しかし、まあ恐らく五右衛門が現世に蘇れば、平成の盗人に意見をするのではないか。弱きを挫き強気に寄る何食わぬ顔した盗人は、盗人の川下にも置けないと。
寄せては返す波のように悪と善がせめぎ合い紙一重で善が押し返す?世の中であるが、科学技術の進歩に伴い盗人も変身してきた。万引きや強盗は由緒正しい盗人で、つい三分の理を認めてやりたくもなるが、金融が絡んだり、電子媒体を使った盗人はそれこそ釜茹でにして大火傷の刑に処してもいいと思う。
どうもさまざまな媒体を介するほど罪の意識が薄れ、盗む額が大きくなる。おためごかしやお手盛りとなると罪の意識も遠のいて、下手な追及に居直りそうな雰囲気を漂わせる。
残酷な刑罰は好まないが、巧妙な盗人行為は白日のもとに晒し、厳しい弾劾を加えたい。媒体を介した巧妙な盗人には罪の意識が薄い分、能力を悪用した分を加算した罪を償っていただきたい。