もういくつ寝ると大型連休と指折り数えている。四ヶ月よく働いた。残念ながら八十人患者を診ても平気ではなくなった。一日の患者数は開業医には一つの励みになるので、五年くらい前までは今日は八十五人も来たかと満足で疲れても吹き飛んでいたが、前期高齢者の仲間入りした頃から、混んでカルテが積み上げられると、もう勘弁してくれと内心泣きが入るようになった。
診察というのは、どんな仕事でもそうだと思うが、数が多いから流すということができない。そうすると間違いが起きるのを経験上知っているので、混んでくると短時間に神経を集中しなければならないので凄く疲れる。正確には疲れるようになってしまった。疲れると休まなければならないのだが、診療後も医師会の仕事(四分の一に減った)、介護保険審査会、障害者認定審査会などがあると休まらない。
誰が考えたかこの大型連休は天の恵みだ。患者さんには悪いがこの連休は携帯電話から逃れ、海外に逃亡する予定だ。万が一の時には訪問看護ステーションと当番医当番病院にお願いするように頼んである。慣れた医者が良いと言う患者さんもおられるだろうが、慣れた医者を長持ちさせるためにここはお目こぼしを願いたい。
今年は第二の故郷と母が言っていた国を訪れる。息子の私も何か感ずることができるだろうか?