駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

理解できる説明を

2021年05月14日 | 政治経済
          

 オリンピックを強行に開催するか中止するかが菅政権対野党の政治論争になってしまっている。
 国民の七割が中止あるいは延期がやむを得ないと考えているのになぜ菅政権は頑なに新型コロナ対策を曲げてまで、オリンピック関係者を特別扱いにしてまで、オリンピックを強行しようとするのかよくわからない。
 菅政権は首相は表向きには否定しておられるが、オリンピック開催のために、新型コロナを軽く見て対策で後手を踏んできた(首相の気持ちを忖度し正確な情報が耳に入れられなかったためかもしれない)。敵愾心旺盛で力づくで異論を抑え込むのを資質とする首相はオリンピック中止を自分の敗北のように考えておられるのではないか、それは本末転倒と申し上げたい。
 オリンピックファーストではない新型コロナ対策を第一と言われるならその言葉通りに行動していただきたい。どうしてもオリンピックを開催するなら無観客で、オリンピック関連の外国招待客を千人程度に抑え、選手に新型コロナ感染者が出ても都民と同じように扱うのが、妥当と申し上げたい。バッハが決めたことだからなどと人のせいにして国民の命を健康を圧迫しないでいただきたい。守る努力はしたというのは許されない言い訳、政治は結果責任と百もご承知のはずだ。
 強行で開かれたオリンピックのメダルの輝きは鈍いものになるだろう。
 なぜコロナ蔓延下に強行してまでオリンピックがやりたいのか、首相には国民が理解できる説明をする責任があると思う。
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