駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

苺に里心

2010年01月29日 | 身辺記
 フランスに住んでおられるKご夫妻が帰省されたのでと仲間で会食した。この会は本来はワインを飲む会でアルコールは大して飲めずワインに詳しくない我々夫婦は付録で参加させて貰っている。今回はオーゾウだかなんとかいうブルゴーニュワインにブンブンとかいうイタリアワイン・・・とワインの話で盛り上がり、よく分からない我々はただフムフムとワインを含みながら聞き役だった。とにかくソムリエもたじたじで、これはメルローと何とかが半々だねと「えっと、そうですね」。とソムリエは陰で本を出して調べている。
「だいぶん開いてきた、枯れ草の香りがするなあ」・・。「そう、何か乾いた砂利道のようだ」??。「やっぱりニューワールドよりもフランスだね」!・・。
 まあ、厳しい受験勉強を切り抜けてきた面々、覚えるのは得意で蘊蓄はもの凄い。
 K婦人、イチゴのデザートにため息、「やっぱり苺は日本が一番ね」。「うん、デザートもこれ位の量がいいんだよ」。と答えるK先生、どうもちょっと日本の良さがが恋しくなったようだ。しばらくこちらに留まる雰囲気が出ている。味噌汁でなく苺に感激、妙だなと思ったがはっと気が付いた。そうだ味噌汁は手に入っても日本の苺は手に入らないんだ。
 
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