駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

眼力の問題

2019年05月30日 | 小考

           

 

 今日もなんだか暑くなりそうだ。気持ちの方は不安定な天気に慣れまた暑いのかでやり過ごしているが、身体の方はついてゆけず大変という高齢者が多い。そしていったん風邪をひくと長引いてしまう。この頃はそれを見越して少し長めに風邪薬を出している。

 支持率が伸びず脱党者も出て苦労している玉木党首がついマスゴミと悪態をついてしまったようだが、その気持ちはよくわかる。マスコミも資本主義の社会を生きている。兎に角人目についてなんぼの感覚で、人の不幸は蜜の味と茶坊主路線で生き延びているマスコミ会社も多いのだ。

 脳科学者というのが研究室を出てマスコミ論壇に出てくるようになっている。なんでまたという気もするがマスコミの視野が広がるのは良いことだと好意的に見ている。その茂木健一郎氏がマスゴミよりも受け手側に問題があると言っている。鶏と卵関係で堂々巡りのようだが、氏の言われることはもっともで一理も二理もある。

 問題はではどうしたらよいかにあるわけで、これが難題なのだ。茂木さんは自分がマスコミで発言し始めた理由はそこにあると言われそうな気がする。今年一月に亡くなった兼高かおるさんは本物と偽物のダイヤモンドを見せられて、居並ぶタレントがあれこれと迷う中すぐこれが本物と見分けられた。眼力があったのだ。眼力をつけたい、これは容易ではないが、眼力がある人を見分ける能力は付けられると思う。

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