昨日は風が強かったが今日は穏やかな春霞の日になりそうだ。診療はさほど忙しくないが、年度末で慣れない事務仕事が多く疲れる。
ノーベル経済学賞は追加された部門で、他のノーベル賞とはやや経路も毛色も異なる。私は全くの素人ではあるが口幅ったく、ノーベル経済学受賞者が経済政策の達人とは限らないと申し上げたい。政策には政治家が色濃く絡んでおり、ノーベル賞経済学者も読み違える。有り体に言えばノーベル賞経済学者も安倍首相にとっては一つの駒に過ぎない。ここでノーベル経済学賞受賞者が日本の経済政策に口を挟むことになった背後には、政治的思惑があるのは明らかで、黒船とノーベル賞に弱い日本人の心(一つのポピュリズム)を読んでいるからだと思われる。
安倍首相をポピュリズムを最大に利用する名優だと観測している。尤も、名優もいつも名演技が出来るとは限らないようで松井の地味で実直な性格と今はさほどでない長島人気を読み違え、抱き合わせの国民栄誉書はさほどのヒットとはならなかったようだ。
今まで決められる政治を売り物に様々なカモフラージュを施しながら独断で安倍政治を押し進めてきたが、ここに来て決めたことを変更するために芝居を打ち始めている感じがする。果たして名演技が出来るだろうか。見巧者も増えてきたようだし、公明党も釘を打ち始めた。不思議なのは自民党議員で、何だかおかしいと思い始めている議員も多いはずだが、鶴の一声に唯々諾々と従っているかに見える。
最終目的のためにポピュリズムをどう利用するか、首相は頭を悩ませておられるようだが、果たして今までのように支持を取り付けることができるだろうか?。