異常に暑い日が続いている。猛暑日が続く地方も多い様子だ。電力不足を心配する声が聞こえないが、空調フル運転でも大丈夫なのだろうか。この高温では、空調使用自粛なんて無理で、まさかの大停電にならないように供給側できちんと備えをして欲しい。
厳寒ほどではないが酷暑も高齢者には乗り越えるのが大変な季節で、発熱や脱水で入院を要する病態の患者さんが増えている。既に二人入院後亡くなった。本人やご家族には申し訳ないが、やむを得ないというか仕方がなかったと感じている。勿論、万全なことが出来たかと問われれば、そうとばかりは言えないのだが、できることはさせて戴いたからと思うようにしている。
在宅でも病院でも直接介護に関わったご家族から不満の声が出ることはまずない。時にご不満を口にされるのは遠くから来られた縁者で、それも一時的なことだ。憤懣のはけ口と甘受してきた。
昨日もKさんが亡くなったと病院からFaxが入っていた。西陽の入る四畳半に寝かされ、介護する奥さんも高齢で、往診に行くたびに介護をするのが大変と病人以上に訴えが多かったから、自宅で看取れなかったが、密かにこれでよかったと思った。
色々な患者さんご家族が居られるが、正直に告白すれば市井の臨床医は亡くなったあとにお礼のご挨拶があると本当に心が安らぐ、やむを得ないとは思いながらも心の負担がないわけではないので。
相性の良い医師を見付けるのは運と努力次第でしょう。
とてもよくわかります
普段見てない人は「どうにかならんかったんか?」などと軽々しく口に出しますが(笑)
今はなかなかむつかしいことですが、慣れ親しんだ町医者に家で最後を看取ってもらう
昔はそれが当たり前のことで、それが本人にとっても家族にとっても一番幸せな逝き方だったように思います
残念ながら日本の医療制度もなんだか間違った方向に舵をとっているような気がするのですが・・・