駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

星出さん

2008年06月16日 | 人物、男
 最近は日本の宇宙飛行士も増え、毛利さんや向井さんのように詳しい人物紹介は報道されず、こちらも気に留めなくなった。今回飛行した星出さんも星が付くから北関東から福島辺りの人かなとは思う程度で興味はなかったが、帰還後目を輝かせて「火星にも行きたい」と語る、という見出しを読んで嬉しくなった。
 たぶん、今までの宇宙飛行士の方にもこうした性向があったと思うが、「火星にも行きたい」。という人はまさに人類に欠かせぬ宇宙飛行人種なのだ。
 いつもヨーロッパの教会や日本の五重塔などを仰ぎながら、誰があんな高い所に登って工事をしたのだろう、凄い人がいるなと思っていた。とにかく誰かが数十メートルの高所で工事をしたはずだから。
 友人達と数百メートルの山に登ったり、数多くの患者さんを診てきて、高所や手術などの危険に冷静に対処できる一群の人達が居るのを知った。勿論、訓練で高所はある程度慣れることが出来るが、生来平気という人々がいる。遺伝子の仕業と思う。病気とは関係ないようなので、あまり研究はされていないと思うが。
 その人達はどちらかというとやせ形筋肉質、無口で優しいが、対人関係の技術は拙く、大勢の前で演説するのは苦手といった特徴を持っているように思う。どちらかといえばリーダーよりもフォロワータイプが多い。
 逆にやや肥満傾向で口数が多く社交的な人は高所や肉体的な危険に恐怖を覚える比率が高いように観察している。ちなみに優れたリーダーはどちらにも秀でているのだろうと思う。
 これは全く個人的な観察から得た法則なのだが、かなり信憑性がありそうだ。女性はよくわからないが、男の10ー15%位にこうした人達が居そうだ。人類生存に欠かせぬ人々と思っている。
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