駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

謎の一

2009年07月26日 | 身辺記
 仕事柄たくさんの人に会う。患者さんだけでなく家族も含めればそれこそ大変な数の人と知り合いなわけである。医療に関しては誰にも等しく専門的知識と技量を提供しているのだが、自然に診療以外の気心に多少の濃淡ができてくる。何となく馬が合う人がいるのだ。時間のある時は世間話をしてしまう。
 正直なところ異性の中には微かに魅力を感ずる人も居る。勿論、そうしたことはおくびにも出さないのだが、いつも非常に不思議な感じがする。というのは、そうした方はみんな所謂美人ではないからだ。どうして魅力的に感じるのか自分ではどうもよく分からない。絵画鑑賞が趣味の一つなのにと、自分の審美眼に自信が持てなくなる。それとどういうわけか、外見には共通点がない。さすがに極端に太ったり痩せておられる方はおられないが、太り気味や痩せぎすは支障とならない。だから自分には基準というものもないのかなと思う。微かに思い当たるのは、親切、丁寧、楽しい、はっきりしている、やさしいなど、性質には多少共通点があるかもしれないということだ。 異性に対する好感にはもっと外見が重要のように思っていたが、どうも違うようだ。それとも年をとってきたせいかな。
 いずれにしてもなぜ魅力を感じるか上手く説明できない微妙なものがそこにあるようだ。自分の感覚なのに自分には謎だ。
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