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こんにちは、若松です。
生活スタイルは変化していくので、リフォームが必要になってきます。
リフォームすることで、継続して毎日の生活を楽しむことができます。
あなたにとって今一番必要で、一番価値のあるリフォームが何なのか?
今日は、なぜリフォームをする必要があるかを話しますね。
ところで、日本人の『もったいない精神』はどこへいったんでしょう?
今、エコ(環境保護や資源の節約と有効活用)が世界中で叫ばれていますね。
そして、かつて日本人が持っていた美徳『もったいない』の精神に注目が集まっています。
2004年にノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんは、
・消費削減(リデュース)
・再使用(リユース)
・資源再利用(リサイクル)
・修理(リペア)
『もったいない』は、この4つの“R”を表している言葉だと言いました。
「もったいない」は「ありがたい」「かたじけない」など、人を敬う心の大切さ・尊敬(リスペクト)をも表している、素晴らしい言葉です。
そんな素晴らしい精神を持っている日本人が、今抱えている大きな問題。
それは、「もったいない住宅の使い方」です。
家の寿命<住宅ローン
多くの場合、家の寿命より住宅ローンの返済期間のほうが長いんです。
欧米諸国と比べると日本の住宅寿命は短くなっています。
平均26年で住宅を建て替えているんです。
住宅は国の資産であると考える欧米諸国では、新築よりも中古住宅のほうが高く売れるのが常識。
耐用年数もアメリカは44年、イギリスは74年。
しかし、日本はたったの26年。
まだ十分住めるのに、資産としては26年でゼロ。
しかしローンは残っているので、生涯ローン漬けということになっています。
このように新築と中古のバランスが悪いということは、環境にも良くありません。
高額な消費ですから、私たちの家計負担増加と資産形成の足かせともなっているわけです。
ところで、欧米諸国と日本は、風土・気候環境が違いますね。
これが住宅の長寿命化に大きく影響しています。
日本の地震・湿潤の気候環境が大きな弊害となっているんです。
そのため日本に適した建材と工法を用いる必要があります。
耐震強度を高め、結露を防ぐ住宅を建築しなければいけません。
もちろん今すでに建っている住宅も同様です。
そのためには、耐震設備や断熱性・換気性能を高めるためのメンテナンスが必要となりますね。
さて、昔の年1回の大掃除は、日本の伝統行事に近い意味合いがありました。
「大掃除」=「神聖な儀式」
ただ単に、自分の住む家をきれいにするというだけではありませんでした。
“神様をお迎えする”という意味合いを持っていました。
新年の安泰や五穀豊穣を願い、家中の“すす払い”をして場を清める。
これが大掃除の起源でもあります。
畳をめくって隅から隅まで徹底的に掃除していました。
で、このときに住まいの痛みが見つかることがありました。
つまり「大掃除」=「住まいのメンテナンス」でもあったのです。
ところが、住宅設備は複雑になり、共働きが増えたことなどで、メンテナンスはより難しく、
まとめて掃除する時間や手間を取るのが大変になってきました。
さて、よく見かけるのが業者の
「30年保証」とか
「10年ごとの無料(有料)点検」などの宣伝。
一見安心材料とも思えますが、実はそうではありません。
住まいの場合、クルマや電気製品の保証と違い内容が複雑です。
契約の中で、特に重要なのは免責項目。
ここに住宅の中でも弱点となりやすい部分が入っていれば、保証の意味がありません。
そして、定期的にメンテナンスを受けることが条件となっているはずです。
つまりここで言うメンテナンスは、
「保証を継続させるためだけのメンテナンス」の場合が多いんです。
住まいを長持ちさせるために本当に必要なのは、定期的な点検。
本当にメンテナンスが必要な部分を的確にアドバイスしてもらうこと。
この2つです。
住まいにとってのメンテナンスは、私たち人間の健康診断のようなもの。
要は、病気と同様、こじらせないうちに直すことです。
そして、住まいの経年変化を受け入れ、設備などはすぐ新しいものに取り換えることです。
手入れをし修繕を行うことは、愛着ある住まいを育てていくことに欠かせません。
今日は、なぜリフォームが必要かを話しました。
メンテナンスと修繕をすることで、長く生活を楽しむことができるんです。
次回は、具体的なメンテナンスの話です。
では、また。
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