モウセン(毛氈)とは難しい言葉であるが、獣毛をフェルト化した敷物の一種である。戊辰戦争で会津藩が敗れたとき、緋毛氈の上で降伏の儀式が行われ、藩士はこの日を忘れないように、緋毛氈を小片に刻み持ち帰ったといわれる。
草津白根山の弓池は、白根山の火口湖の一つであるが、モウセンゴケ(毛氈苔)などの湿性植物が生えていた。
草津白根山の弓池は、白根山の火口湖の一つであるが、モウセンゴケ(毛氈苔)などの湿性植物が生えていた。
毛氈苔/モウセンゴケ科/モウセンゴケ属。
高山帯の日当たりのよい湿原に生える多年草。食虫植物。
葉はロゼット状に根生し、倒卵状円形で、多数の紅紫色の長い腺毛が生え、その先から粘液を出し虫を捕える。総状花序に5弁の白い花を付ける。
名前の由来:真っ赤な線毛が密生し、コケのように群生している様子が、毛氈のように見えることからこの名が付いた。
花期:6~8月。
(草津白根山弓池)
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