今日からNHK大河ドラマも新作『西郷どん』が始まりますので、
その前に『おんな城主直虎』について、書いていなかったことを。
私、『直虎』で一番好きだったことは、
いろいろとフラットというかニュートラルというか、
ボーダーレスだったところなんです。
例えば、直虎は龍雲党の面々に「女か男かわからないが上玉」と評され、
龍雲丸には長らく「尼小僧」と呼ばれていました。
その龍雲丸は、終盤では通訳を生業とし、様々な国の衣装や小物を身につけて、
「どこの者かわからぬ」と直虎に言われていました。
中村屋は「お殿様があのようなというか、おなごがあのようなというか」
と直虎の働きを評していました。
昊天さんは直虎のことを最後まで「次郎」と呼んでいました。
政次は、最初は幼なじみの姫としておとわが好きだったのでしょうけど、
最終的には「殿をしている殿が好きだ」と評しました。
そんな直虎は、殿を降りて農婦となってからも、
領地経営をあきらめなかった、というよりむしろ、一層うまく立ち回っていました。
方久は、商人でありながら城を任され、「殿」と呼ばれていました。
万千代は、一時期色小姓という女にはできないけど女性的な
役割を果たしていました(あくまで仮の姿でしたが)。
家や国や男女の役割がきっちりある時代背景の中で、
そういう流動的な、とらわれない部分がある。
それが、私にはとても新しくて心地よい感じがしました。
直虎は、家や井伊谷に縛られた人生だった、と見ることもできますが、
一方で、自由だったのではないか、と思います。
何より直虎は、いつでも違う生き方もできたのに、そうはしなかった。
彼女はいつでも自分で選んでいた(南渓和尚の画策があったとしても)。
そして、生き方を自分で選んでいたのは、直虎だけではなく、
政次も之の字も六左も瀬名も虎松も龍雲丸も・・・それが悲劇につながったとしても。
一昨年の『真田丸』では、生きたいように生きる人は滅ぶしかない、
という厳しさが描かれましたが、
『直虎』では、制約の中でも生きたいように生きるには、が
描かれていたように思うのです。
そういう意味でも、私は『直虎』が大好きでした。
最初の10話は録画を毎回消していたので、DVD-BOXを買いたいです。
次の『西郷どん』は、男は男らしく女は女らしく、的な世界観かもしれない、
と思うと、まだちょっと乗り切れていないのですが、
(あと、『ドリフターズ』の冒頭で直政を銃撃したのが島津豊久だし)(^^;
(や、史実が違うのは重々承知)
『50ボイス』観るとやっぱりわくわくしてしまいますね(毎年そう)。
その前に『おんな城主直虎』について、書いていなかったことを。
私、『直虎』で一番好きだったことは、
いろいろとフラットというかニュートラルというか、
ボーダーレスだったところなんです。
例えば、直虎は龍雲党の面々に「女か男かわからないが上玉」と評され、
龍雲丸には長らく「尼小僧」と呼ばれていました。
その龍雲丸は、終盤では通訳を生業とし、様々な国の衣装や小物を身につけて、
「どこの者かわからぬ」と直虎に言われていました。
中村屋は「お殿様があのようなというか、おなごがあのようなというか」
と直虎の働きを評していました。
昊天さんは直虎のことを最後まで「次郎」と呼んでいました。
政次は、最初は幼なじみの姫としておとわが好きだったのでしょうけど、
最終的には「殿をしている殿が好きだ」と評しました。
そんな直虎は、殿を降りて農婦となってからも、
領地経営をあきらめなかった、というよりむしろ、一層うまく立ち回っていました。
方久は、商人でありながら城を任され、「殿」と呼ばれていました。
万千代は、一時期色小姓という女にはできないけど女性的な
役割を果たしていました(あくまで仮の姿でしたが)。
家や国や男女の役割がきっちりある時代背景の中で、
そういう流動的な、とらわれない部分がある。
それが、私にはとても新しくて心地よい感じがしました。
直虎は、家や井伊谷に縛られた人生だった、と見ることもできますが、
一方で、自由だったのではないか、と思います。
何より直虎は、いつでも違う生き方もできたのに、そうはしなかった。
彼女はいつでも自分で選んでいた(南渓和尚の画策があったとしても)。
そして、生き方を自分で選んでいたのは、直虎だけではなく、
政次も之の字も六左も瀬名も虎松も龍雲丸も・・・それが悲劇につながったとしても。
一昨年の『真田丸』では、生きたいように生きる人は滅ぶしかない、
という厳しさが描かれましたが、
『直虎』では、制約の中でも生きたいように生きるには、が
描かれていたように思うのです。
そういう意味でも、私は『直虎』が大好きでした。
最初の10話は録画を毎回消していたので、DVD-BOXを買いたいです。
次の『西郷どん』は、男は男らしく女は女らしく、的な世界観かもしれない、
と思うと、まだちょっと乗り切れていないのですが、
(あと、『ドリフターズ』の冒頭で直政を銃撃したのが島津豊久だし)(^^;
(や、史実が違うのは重々承知)
『50ボイス』観るとやっぱりわくわくしてしまいますね(毎年そう)。