秋生のEtude

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『BLACK BIRD』 8/9 (日) マチネ 東京千秋楽

2009年08月09日 23時56分35秒 | 舞台
東京での千秋楽でした。
(ネタバレします・・・これから別の場所で観られる方は読まないでください)


『BLACK BIRD』 2009.8.9 (日) 13:00開演 世田谷パブリックシアター

レイ    内野聖陽
ウーナ   伊藤 歩


眩しいほど煌々とした舞台。
明るすぎるその無機質な部屋の中で、紐解かれる15年前の二人の記憶・・・
社会的な基準で語れば、“被害者”となるウーナだから、あれほどレイに強気なのでしょうか?
登場からずっと“退かない”ウーナ。
それにひきかえ、ウーナの強気を“できればかわしたい”レイ。


この舞台・・・本当に解釈は個々に違うもののようで、正解というのはない気がします。
故に、ここから先は私の個人的解釈です。


15年前・・・
レイは確かに、少女趣味の性癖の持ち主で、
ウーナは、それを受け入れられる12歳の少女だった・・・


それを“愛”と呼んでいいのか・・・
二人の関係は、二人の間ではあきらかに“合意”の関係だった。
けれど、それは社会的には許されない関係でもあった。
引き離される、二人。
当然のように、責任を取らされ処罰されるレイ。
ウーナが、事件のあと多数の男たちと関係を持っても満たされなかったのは、本当に自分を愛してくれる男にはめぐり会えなかったから・・・?

ウーナはレイに、尋ねる。
「私のことを想像する?それで・・・」




突然の少女の登場に息を飲むウーナ。焦るレイ。
レイを“パパ”とは呼ばず、「ピーター」と呼んで親愛の情を示す、その頃の自分と同じ年頃の少女。
「その人、誰?」
・・・少女は女の目をして牽制する。
ウーナは・・・少女にあきらかに嫉妬する。

ウーナは確かめたかった。
レイが、あの時から、そして今でも・・・自分のものなのかどうか。



レイ/内野さん
強がって見せるけれど、小心者でセコく(?)その性癖のため、どこか堂々とできないレイを好演していたと思います。
白いワイシャツは汗で張り付くほどビッチャリ
いわゆる、カッコいいわけでもなく、ヒーローでもなく、そして・・・平凡でもない、こんな男を演じたのは初めてでは?
役者・内野さんとしては、新キャラに挑戦したんだな~と思います。


ウーナ/伊藤歩さん
子どもっぽさを残したウーナの成長ぶりが伺える感じでした。
12歳とはいえ、きっと美少女で、そういう趣味のヒト(?)には何かがビビっとくるウーナ、というのが想像できる
あのスリムで長い脚を惜しげなく伸ばして寝そべる姿には思わずドキリ☆


少女/黒沢ともよちゃん
あの『モーツァルト』のアマデだったともよちゃん!?4年前で小3だったはずだから・・・今は中学生?
声がきれい。もちろん現役美少女(?)です。
カテコでは、内野さんとラブラブで伊藤さんはヤキモチを焼いて見せ・・・



はっきりとした結末ではないのが、いろいろな解釈を可能にしていて、考えさせられる舞台でした。
観る側の想像力を引き出す、という意味では興味深い作品でした。

・・・ただ・・・あのパブリックシアターの椅子・・・ちょっと固すぎて2時間はおしりが痛かったです・・・



 
コメント (2)
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