3度目のグリーンホール相模大野、3度目の音楽座ミュージカルでした。
『マドモアゼル・モーツァルト』 2009.2.1(日) 13:30開演 グリーンホール相模大野
エリーザ/モーツァルト 高野菜々
サリエリ 広田勇二
コンスタンツェ 安彦佳津美
カテリーナ 秋本みな子
コンスタンツェの母 新木りえ
シカネーダー 吉田朋弘
フランツ 山崎義也
レオポルド 新木啓介
アンナ 浜崎真美
ナンネル 清田和美
ダ・ポンテ 藤田将範
夜の女王 野口綾乃
パパゲーナ 片山千穂
ダーメ 伊沢絵里子
タミーノ 兼崎ひろみ
スザンナ 宮崎祥子
ケルビーノ 大川麻里江
フィオルデリージ 松田千穂
ドラベッラ 野田久美子
ツェルリーナ 富永友紀
騎士長の石像 佐藤伸行
ドン・ジョヴァンニ 安中淳也
レボレッロ 徳原宇泰
フィガロ 渡辺修也
フェランド 山口博之
グリエルモ 萩原弘雄
ストーリーは、
こちら。
東宝版の『M!』を通いこんで観たせいか・・・どうしても比較的な見方になってしまうのですが・・・なんといっても「モーツァルトは女だった!」という発想がまず斬新で、ちょっとドキドキ。
主役の
モーツァルト/高野さん
・・・なんと!まだ19歳!?
まん丸な目をくるくる、笑顔がかわいい。はじけて飛び跳ねるゴムまりのよう(?)やんちゃ坊主ってイメージがピッタリ。
ピアノ(クラヴィーバ)を弾く時の陶酔したような表情に“モーツァルト”を感じました。
男っぽいのに繊細な少女の心を持っていて、青いドレスでエリーザとして登場した時は戸惑いながらも女の子として振舞う姿が微笑ましくて
コンスタンツェ/安彦さん
まさか好きになって結婚した相手が女だったなんて・・・さぞやびっくり
でしょう。
気丈なコンスタンツェで、ドレス姿のエリーザをサリエリから隠そうと汗の出るような努力シーンは笑えました。
サリエリ/広田さん
モーツァルトの若い才能に嫉妬しながらも、その才能に惹きつけられ、いつしか女性としてのエリーザにも惹かれてしまうサリエリ。
赤いバラの花束を持って訪ねてくる目は真剣そのもの!!(なぜか、か、かわいい
)
♪見つめれば切なくて、触れれば心乱れる・・・と歌うサリエリ。
きゃ~っ!!・・・そんな広田さんを観ているほうが切ないわ・・・
シカネーダー/吉田くん
某シカさまとは、またちがった色香があって、素敵!!
音楽家として生きていくために男として生きてきたモーツァルト。
それは最愛のパパの導きでもあり、同時に呪縛でもあり・・・
「僕は尊敬する人を“パパ”と呼ぶことにしてるんだ」なんだかあとから痛いセリフでした
結婚したものの、男として愛してあげられなかったコンスタンツェへの友愛。
エリーザとして想いを寄せながら、女性として生きていけないと悟り、封印したサリエリへの愛。
いろいろな人たちへの想いが哀しく、そして優しく・・・
曲を書き上げるたびに憔悴していくモーツァルト。
この舞台は東宝版とちがってたくさんのモーツァルトの曲をモチーフにしています。
アレンジはまったく違ってまるで別物のような斬新さを感じますが(ここらが小室哲哉マジック!?)“ああ、この曲も!この曲も!!”となんだか懐かしく、それがまた本当に新鮮
もちろん、音楽座ならではの壮大な自然を感じさせる音楽も健在です。
そして、モーツァルトのそばには常に精霊たちがいます。
精霊たちは、モーツァルトの作り上げたオペラの劇中の人物たちです。
才能の化身・アマデが片時もそばを離れなかったように、この精霊たちに守られていた神の子・モーツァルト。
白い衣装の精霊たちはモーツァルトの心そのもののようで、軽やかに甘く切なく踊るその姿は美しく惹き付けられました。
(なぜか、この日は一番背が高く手足の長い、ドン・ジョヴァンニ役の安中さんの姿に目が釘付け・・・理由は・・・
わかる人にだけわかる、ヒ・ミ・ツ!!)
・・・終演後のロビー面会では、やっと念願の広田さんにお会いすることが出来ました!!感激です