秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
好き勝手気ままな雑多ブログへようこそ!!

『ロックオペラモーツァルト』 2/16(土) ソワレ(ルージュVer.千秋楽) 

2013年02月20日 00時22分04秒 | 舞台
私にとっては3度目にして最後のルージュ。基本に戻って(?)またまた2階A席から。


『ロックオペラモーツァルト』 2013.2.16(土) 17:00開演 東急シアターオーブ



ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト     中川晃教
アントニオ・サリエリ     山本耕史
コンスタンツェ・ウェーバー     秋元才加
宿屋の主人/運命     鶴見辰吾
セシリア・ウエーバー     キムラ緑子
レオポルド・モーツァルト             高橋ジョージ
ナンネール                    菊地美香 
アロイジア                    AKANE LIV
フリードリン・ウエ-バー/ヨーゼフ2世       酒井敏也 
コロレド大司教/後見人              コング桑田 
ローゼンベルク伯爵                湯澤幸一郎 
アンナ・マリア・モーツァルト           北村岳子 
歌姫カヴァリエリ                 北原瑠美 
ダ・ポンテ                    上山竜司 
ヨーゼファー・ウエーバー             栗山絵美 
ゾフィー・ウエーバー               平田小百合

苦悩(ダンサー)                 高橋竜太・大野幸人

青山航士、田川景一、千田真司、永野拓也、橋田康、東山竜彦、松之木天辺、
    明日香、香月彩里、清家とも子、塚越志保、丹波麻由美、平井琴望、松島蘭、松林篤美



アッキーモーツァルト
・・・昨日までサリエリだった(観ていないけど)からなのか・・・本当になにやら解放感(?)があって、生き生きとしてうれしそうで役を演じているというよりは、もう役と同一化してました。
天真爛漫で真っ直ぐで、子供のまま大きくなったようなモーツァルト。
酒場で「ドイツ語でオペラを作る!」と意気込んで、エネルギーを爆発させるような若さの溢れる様や、アロイジアの美しさに目を奪われてぽわ~んととろけそうな表情や、母親を失い打ちひしがれる切ない姿や・・・そして、やっぱりその歌声には圧倒され、トリハダが立ちました
1幕ラストの「薔薇の香りに包まれて」・・・もう、アッキーの醍醐味がすべて集約されてた気がします。
そして、千秋楽・・・最後だからもしかしたら?と、期待していたら最後の最後にフェイクで歌いあげてくれたっ!!
あ~~っこれが聴きたかった~(フランス版のDVD観た時、この曲を聴いて“ああ、アッキーにこの役やってほしい!!”“絶対にアッキーにぴったり”って思ったんだもの・・・)
もちろん歌声だけでなく、2幕のラスト近くベットに横たわるアッキーモーツァルトの瀕死の表情、歌姫が(たぶん)頭の中で歌うレクイエムを聴いた時の恍惚の表情・・・これもすごかった。


山本サリエリ
山本くんのサリエリは、自分を抑えて抑えてその苦悩を内に秘め、それでも自分の中ですさまじいパワーで爆発を繰り返している。(が、それを外では見せない)それがまた苦しくて切なくて。
そして、とにかくあのロング丈の宮廷服(?)姿がこれでもかっ!と素敵。たしかに、そこに立ってるだけでも美しい。
低音の歌声も、少し掠れた乾いた声もアッキーモーツァルトと正反対のイメージでぴったりでした。
2幕の「痛みこそ真実」「殺しのシンフォニー」は文句なくカッコいいのだけれど・・・モーツァルトを陥れて成功を手にした自分を自嘲気味に歌いあげる「勝利の代償」は、明るい曲調なのに内容が切なくて。モーツァルトの「魔笛」をみんなで歌い出す人々の間から“運命”と“苦悩”が忍び寄って自分にまとわりつくのは言い知れぬ恐怖であり、自分の罪から逃れられないサリエリ。
山本くんの怜悧でそれでいて抑えきれない感情を上手く透けるように見せる演技も声もすごくよかった。

アッキーファンだから、というのではなく、やっぱりこのルージュVer.はイメージにぴたっとくる。

他の方の感想としては・・・
コンスタンツェ/秋元才加ちゃん
伸び伸びしてきたなぁ、と思いました。アイドルちっくでもあり、演技も深まってきてたし。
やっぱり、こっちの方へ進んだ方がいいよ・・・

アロイジア/AKANEさん
とにかくお美しい。見た目も歌声も。
女性陣のドレスはみんな素敵だったけど、たぶん、一番手の込んだお衣装だったかも。
青い蝶のドレスも素敵だったけど、カテコで着てたドレスはすごいゴージャス。

ナンネール/美香ちゃん
小さいアッキーと(あ、言っちゃった)並んでもさらに小さいので、お姉さんには見えなかったけれど。なんて美しい声!!「安らかに眠って」は、なぜか頭に残って離れない・・・(ある意味“レクイエム”だな・・・

レオポルド/ジョージさん
日に日に迫力を増してました(笑)セリフはあいかわらずだったけど・・・
「罪と罰」はロックな演奏も手伝って、なかなか聴き応えのあるナンバーですね。
モーツァルト以外、赤や青の照明の中でストップモーションなのが2階から観るとまた効果的で。

アンナ・マリア/岳子さん
最初に観た時からあの『DTF』の時と同じテイストで笑ってしまったのだけど・・・モーツァルトを心から心配する母親の気持ちはすごく伝わってきて、最期はちょっと泣いてしまった・・・
ラストシーンで、天昇したモーツアルトを両腕で抱きしめる姿に感動。

セシリア・ウェーバー/キムラさん
真面目なストプレでしか観たことがなかったので、私にとってはすごく意外なキャスティングでした。東宝版よりずっとコミカルで“いい人”のセシリアでした。

フリードリン・ウエ-バー&ヨーゼフ2世/酒井さん 
これまたこんなところでお目にかかろうとは・・・な方。楽しい役作りで笑わせていただきました。特にヨーゼフ2世。金ピカのリボンのついた靴がかわいくてオペラでガン見してしまった!!

大司教&代理人/コングさん
・・・大司教メイクが怖かった(笑)そして、法定代理人・・・なぜ?大阪弁??(大阪公演のための練習か?)

ローゼンベルグ伯爵/湯澤さん
そのメイクの独特なこと!!しかしながら、♪いっひりーべでぃっひうんとばうむくーへん~!の歌声はよく通っていて、すごく美声!!もう少し聴いていたいような・・・
毎回、サリエリの真似が・・・ツボですルージュでは、山本サリエリの真似して前髪を一筋下して、淡々とあの口調で(笑)


“運命”/鶴見さん
なかなかお歌が安定していてびっくり。先にプレビューを観た友達から「“デスノート”の死神みたい」と聞かされ、おおっ!たしかに!!と(笑)
ぶっちゃけ、いてもいなくても・・・(すみません)と思う反面、なんかすごく存在感があって回を重ねるごとに目が離せなくなってきたのも事実


“苦悩”/高橋さん・大野さん
踊る“苦悩”のお二人。しなやかで激しくて・・・すごいですね~。激しいダンスシーンももちろんですが、サリエリの足元に縋りつくようにくっつくシーンがなぜか印象に残ってます。
う~ん。“苦悩”ってたしかにこんなイメージかも。


とにかく、最初はえっ?えっ?なキャストもいたのですが・・・こうして出来上がったものを観てみると、まあ、よくこんなにもいろいろなところからいろんな人材を集めてきたなぁと思います。
とにかく大満足の舞台『ロックオペラモーツァルト』でした。

カテコのアッキーと山本くんのハグ、毎回微笑ましくて。
山本くんを慕ってるアッキーがかわいくて、それを受け止めてくれてる山本くんの優しさもうれしくてーーー
本当にこの二人がこの舞台を演ってくれてよかった~~っ!!




さあ、あとはインディゴVer.よ~!!(はたしていつ、アップできるか不安


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする