秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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『アンナ・カレーニナ』 2011 1/22(土) ソワレ

2011年01月23日 23時34分53秒 | 舞台
今年初めての観劇でした。
初演の2006年から、もう5年も経ったんですね
たぶん一度しか観られないな、と予測できたので・・・アンナは瀬奈さんで!!と決めていました。一路さんは、あの時最高にお美しかったので・・・ごめんなさい。5年経った今、観るのはやめとこ、と思ったのでした


『アンナ・カレーニナ』 2011.1.22(土) 17:30開演 シアタークリエ

アンナ・カレーニナ         瀬奈じゅん
アレクシス・ヴロンスキー      伊礼彼方
コンスタンティン・レイヴィン    葛山信吾
スティーバ・オブロンスキー     山西惇
キティ・シチェルバツカヤ      遠野あすか
プリンセス・ベッツィー       春風ひとみ
ニコライ・カレーニン        山路和弘
セリョージャ            飯田汐音


劇場が変わったので、セットは全体的にコンパクトなイメージ。
オケは下手の上部にあって、たまたま私の席は上手前方だったので、時折、塩田さんの横顔が見えました。

美しい人妻に魅せられた青年将校。夫も子供もある貞淑な妻アンナは、その若く熱い情熱を拒めず・・・

おそらくその美貌と若さで、様々な女性を恋に陥れてきたヴロンスキーが、自分の周りの女の子たちとはかけ離れた、大人の魅力を持つアンナに惹かれたのは、運命だったのでしょう。
そして、その美しい人は、もうすでに人の妻であり、ヴロンスキーには本当なら手の届かない華。・・・恋の法則から考えれば・・・だからこそ、夢中になるのも必然。
落ち着いた暮らしをしていたはずのアンナがまさか、その情熱的なアプローチに心をうごかされるなんて・・・年上の夫と心の通わない微妙な夫婦のズレ?
もしくは・・・アンナの告白にあるように、恋を知らずに結婚してしまったのがいけなかったのかも。
周囲の好奇な目にさらされても、止まらなくなってしまった二人は・・・
そして、アンナの妊娠によって、事態は動かざるを得なくなる。


瀬奈さん/アンナ

お美しいです。ヴロンスキーとの年齢差はいくつだったんだっけ?
あんまりすごく年上には見えない
夫と心がすれ違い、衝動的にヴロンスキーの元へ走る姿にはすごく強い意志を感じられ、やっぱり(?)ちょっと男前な気が
その後、精神のバランスを崩して薬に頼る辺りは、なんだかゾクっとするような気迫を感じる半面、♪大丈夫~と歌う姿が痛々しくて
ああ、この方もさすがに“自分の世界”を確立してるなぁ~トップさんだっただけあるなぁ・・・と思ったり。
ラストの「セリョージャ」はもう目が・・・アンナそのものにしか見えませんでした。

伊礼くん/ヴロンスキー
はぁ~とにかくピチッとした軍服がよくお似合い
見た目があまりにも華やかで・・・結構、遊び人に見える髪型がオールバックだからか・・・?“紳士”と言ってたけど男っぽいので、ちょっと“オラオラ系”にも見える・・・
アンナに対して遠慮がないというか、かなり積極的。
後半、アンナにキレるところはけっこう激しい?
私的には・・・アンナと絵を描いてくつろぐナテュラル仕様の伊礼くんがいいです
「僕たちは、お互い以外誰もいらないんだから」(←言われてみたいよ)


葛山さん/レイヴィン
5年前より迫力が!?・・・というか、以前は力任せ的(?)だったのがすごく本当にお上手になっていて。
レイヴィンって、気弱で後ろ向きかと思いきや、自己改革に努めようとすごく前向き。
キティのどこがいいかは謎だけど、キティに一途なのがいいですよね。
レイヴィンの歌う♪やーるーぞーやるぞー・・・すっごく元気が出ました(笑)

あすかさん/キティ
『スカピン』のマルグリットでしか観たことがなかったので・・・もっともっと大人っぽい印象だったのに・・・かわいいっすっごくかわいいっ
キティという役がとにかく摩訶不思議ちゃん的なのですが、そのコミカルなところを除いても、かわいい、と思いました。・・・そして高音が超きれい!!
レイヴィンを想ってチョコレートのドカ食いするところが大好き。
黒板に書いたメッセージを読解する辺りは、もう宇宙人規模です

山路さん/カレーニン

あいかわらず、渋い~っ
前はもっともっと冷酷なイヤな夫に見えたのに・・・妻に虚勢を張り偉そうにしているけれど、本当はやさしい言葉をかけてやりたい、というのがちょっと垣間見えるような気がしました。
カレーニンは、本当に不器用な人。確かに不器用な人だわ。
彼がもう少しアンナにやさしく接していさえすれば・・・アンナも気持ちが揺らぐこともなかっただろうに・・・
実際、彼は被害者だよね。妻が若い男と恋仲になって、子供も置いて出ていっちゃうんだもの。自分の妻とその恋人に子供、だなんて、これほど屈辱的なことないでしょう。
それでも、グッとこらえて「戻ってくるなら・・・受け入れよう」とアンナに告げるカレーニンはすごくオトナだと思います。
セリョージャに対しても、厳しくしながらも抱きとめようとするところは、もう、ちょっと泣きそう
アンナは、カレーニンが「あの子には、母は死んだと言ってある」と言ったことを、自責の念にリンクして、最終的には死を選んでしまうけれど・・・これって、カレーニンとしてはこういうしかセリョージャを守る方法がなかったと思うのです。

う~~ん。哀しすぎるこの結末。
やっぱり誰かの不幸の上に成り立つ幸せなんて・・・ありえないんだわ。

『アンナ・カレーニナ』哀しいけど・・・でも美しい音楽に包まれ、とても充実した舞台でした。



そういえば・・・この日は、着席した時から客席がミョウにざわざわ。
隣の席の方々のお話によれば、前日、日本青年館で千秋楽を迎え、この日はトップの霧矢さんを筆頭に月組の方々が大勢でご観劇だったようで・・・
・・・もしかして安蘭さんの舞台を観に行ったら、柚希さんに客席で遭遇とかあり!?と・・・ちがう妄想モードスイッチが・・・(おいおい


コメント
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