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私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

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2011年7月3日(日)牛橋・鳥の海

2011年07月03日 | 鳥の海
■2011/7/3(日)13:52-15:42【天気】曇り
【場所】牛橋・鳥の海
【種名】カワウ,ササゴイ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,カルガモ,トビ,ミサゴ,チョウゲンボウ,シロチドリ+,オバシギ1,ミユビシギ1,オオソリハシシギ2,チュウシャクシギ2,オオセグロカモメ,ウミネコ,コアジサシ++,キジバト,カッコウ,ヒバリ,ヒヨドリ,ホオジロ,カワラヒワ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(15科26種)
【メモ】前回の監察では工事・整地中の道路脇にコアジサシやシロチドリが営巣していたのを監察していたが,今日は砂浜を走り回るヒナや,だいぶ飛べるようになった幼鳥を多く見ることができた。コアジサシの繁殖行動は鳥の海で以前,詳しく監察したことがあるので,牛橋のこの時期はやんちゃなヒナが砂浜を走り回り,餌を持ってきた親鳥が,ヒナの行方を捜したり,鳴いてヒナを呼んだりする光景が見られる。ヒナはたいてい暑さを凌ぐために巣から離れて物陰に隠れていることが多い。また今日の観察では,整地する巨大な重機に興味を示しているのか,あるいは慌てふためいているのか,いずれにせよ,親はそんなヒナを危なっかしくて見ていられないという感じだった。
鳥の海に行くとコアジサシが6羽ほど,揚水場付近のやたら狭くなってしまった外浜で餌を取っていた。そのうちシギチが2羽渚を飛んできたので見ると,自分にとってはけっこう珍しいオバシギ成鳥夏羽とこれは普通のミユビシギ夏羽だった。浜を一周すると,上空からチュウシャクシギの声がしてその方向を見ると,オオソリ2羽とチュウシャクシギ2羽がやってきた。チュウシャクシギは揚水場近くの流木にとまり,オオソリハシシギ2羽は近くの石の上に止まった。一方の夏羽が濃い個体がしきりに喉を膨らませて鳴いていた。
【写真】
  
  
■コアジサシの飛翔。巣の近くではよくホバリングをする。
  
■シロチドリ成鳥♂と♀。
  
■角材の影にヒナがいる。/これがよくわからない画像で,幼鳥がよくやるポーズで餌がほしいと必死にアピールしている。成鳥でこういう姿はあまり見たことがなかったのでおもしろかった。
  
■餌は持ってこなかったが明らかにヒナを探しているようだった。/餌を運んできたコアジサシ。4,5月はあまり稚魚の姿が見られなかったが,5月下旬頃から干潟では多くの稚魚の群れが見られるようになっていた。
  
■餌を運んできたコアジサシ/2羽は何をしているのか,しばらく見ていたがよくわからなかった。♀で♂がヒナに餌を運んでくるのを待っているのかもしれない。よくどこからともなく♀らしき個体が現れるので。
  
■餌を運んできたが肝心のヒナが巣の近くにおらず周りを探すコアジサシの親。こうした様子はヒナが比較的自由に移動できる頃にはよく見られる。
  
■牛橋から鳥の海まで重機が小径を整地している。その小径とその道端にコアジサシやシロチドリの巣がある。地震と津波のため,サーファーや釣り人が訪れないため,ヒナや巣を4輪で轢かれることもないため,多くのヒナが巣立っていった。
  
■親鳥と整地作業中の重機を見上げるヒナ/牛橋の砂浜から鳥の海荘を望む/鳥の海では定番になってしまったミサゴの止まり木。
  
■鳥の海に以前来たことがある方はこの写真を見てどの場所からどこを撮影したのかわかるだろうか。それほど堤防は破壊され,堤防沿いの道があったところは,以前そうであったと思われるような牛橋に続く水路になっている。もちろん,牛橋から先もそうなっているのだが。/コアジサシ/ミユビシギ夏羽とオバシギ夏羽。2羽で南下していった。鳥の海の外浜で。
  
■チュウシャクシギ2羽とオオソリハシシギ2羽/オオソリハシシギ成鳥夏羽♂/図鑑ではケッ,ケッ,ケッと間隔を開けて鳴くと書いてあるが,けっこうきれいな声で1音節がかなり長めに鳴いていた。


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